だんだん、寒くなりましたね。 直前ですが、11月4日は昼・名古屋で 11月8日は、夜・大阪弁天町でセミナーを開催します。 11月20日は、夜・飯田橋で講座です。 最近、あるブログに素敵な記事がありました。 ある人が、賢人に この苦しみ寂しさどうにかしたい。 どうしたら、幸せになれるのでしょうか。 私は、幸せになりたいのです。 と尋ねました。 すると賢人は、 「私」というのはエゴだから、私を取りなさい。 次に、 「なりたい」というのは執着だから、 「になりたい」も取りなさい。 そうすれば、 「私は(カット)」幸せ「になりたい(カット)」 だから、 「幸せ」だけが残るだろう。 という話です。 確かに、私が、なりたい、と思っている間は、 本当の心の安らぎや平安はないように思います。 私が、とか、なりたい、というものを離れたところに 幸せはあるのかもしれません。 考えさせられるお話でした。 さて、今日はもう一つ、 「売り言葉に買い言葉」といわれますが、 私たちは何か心外なことを言われると、 言い返したくなります。 意地やプライドでもう後には引けない、 そういう状態になると、怒りが怒りを呼び、 どんどんエスカレートして、大きなケンカに発展してしまいます。 お釈迦さまはご自分を非難するものに どのような態度で応じられたのでしょうか。こんなお話が伝えられています。 -------------------------------------------------------------- あるとき、邪教徒の若い男が お釈迦さまの所に来て、さんざん悪口を言い、ののしった。 黙って聞いておられたお釈迦さまは、 男が言い終わると、静かにたずねられた。 「おまえは祝日に、家族や親せきたちを 招待し、もてなすことはあるか」 「そりゃ、あるさ」 「親族がそのとき、おまえの出した食べ物を食べなかったらどうする」 「食わなければ、残るだけさ」 「私に対して悪口を言い、ののしったとしても、 私がそれを受けとらなければ、その悪口は、そこに残るだけで、 誰のものにもならない」 「いや、いくらあんたが受けとらなくとも、与えた以上は与えたのだ」 「私は受け取っていないのだから、与えたとはいえない」 男はだんだんムキになってきた。 「それなら、どういうのを受けとったといい、 どういうのを受けとらないというのか」 するとお釈迦様は、厳かに答えられました。 「ののしられたとき、ののしり返し、 怒りには怒りで報い、打てば打ち返す。 闘いを挑めば闘い返す。 それらは与えたものを受けとったというのだ。 しかし、その反対に、なんとも思わないものは、 与えたといっても受けとったのではないのだ」 「それじゃあなたは、いくらののしられても、 腹は立たないのか」 お釈迦様は静かにうなずかれ 「智慧ある者に怒りなし。よし吹く風荒くとも、心の中に波たたず。 怒りに怒りをもって報いるは、げに愚かもののしわざなり」 と偈(うた)で答えられた。 男はお釈迦様の偉大なお徳に心打たれ、思わず、 「私は、ばか者でありました。どうぞ、お許しください」 と涙を流し、その場で、 お釈迦さまの弟子になったという。 ---------------------------------------------------------- 風の音や波の音に腹を立てる人はありません。 気に食わないこと、腹が立つことを言われた時、 それを、風の音や波の音を聞くように、 さらりと流すことができれば、 それ以上、苦しむことはありませんね。 「智慧あるものに怒りなし」 ぜひ、心がけたいものです。 苦しみや悩みといっても、心が生み出すものです。 仏教は、私たちが、どのように考え、どのように自分や他者に 関われば、お互いが幸せに生きていくことができるのかという 智慧を明らかにされています。 そのエッセンスを、直接お話ししますので ぜひ、講座にお越しください。 11月4日(土) 名古屋鶴舞 13:30〜15:30 http://www.kokuchpro.com/event/c656ea0f6eae4944c2877d38e038989c/ 11月8日(水)大阪弁天町 19:30〜21:00 http://www.kokuchpro.com/event/0a60d1a2e19bd8a1732ab3bf2e5fb98f/ 11月20日(月)飯田橋 19:00~21:00 (募集ページができておりません。改めてご案内します。) 早めに申し込んでおきたい方は、このメールに返信ください。 飯田橋の講座は、参加費2千円です。 席に限りがあるので早めにお申し込みください。