りんちゃんのお家はフクイチから20キロ圏内の農家さんです。


昨年3月にある農家さんで、りんちゃんに初めて会いました。


今より一回り小さく、あばらが浮いて見えていました。


何度も近くまで行っていたのですが、全く気付かなかったのです。


数日後、もしかしたら犬や猫が居るかも…と母屋に向かうと突然「ワンワン!」 と吠えられて小さな犬が


繋がれているのが目に入りました。


それがりんちゃんでした。


雨樋からの雨水が水受けに入るように置かれていました。


放射能一杯の雨水を飲んで生きていたのです。


小さな餌皿は当然空っぽでした。


ただ、1週間位前までは飼い主さんが3日に1回位は来ていたようで、即命に関わる程の飢餓状態ではな


与えるフードを喜んで食べてくれました。


山の犬達に給餌に行く道筋なので、毎日餌と水を与えに立ち寄りました。


山の犬達の保護をあちこちの団体さんや圏内に入っている個人に頼みましたが、繋がれ飢えて狂気にな


った山の犬の様子を話すと、誰も引き受けてくれませんでした。


最後にかけた電話がUKCジャパンのタッズ母でした。


この辺の事情は昨年ブログに書きました。


りんちゃんは飼い主さんがいずれ落ち着いたら、又飼いたいと仰るので譲渡せず、UKCジャパンさんが


とても良い里親様を付けて下さり半年過ごし、すっかり甘ったれの犬になってました。


さぞや大変だったと思います。


その里親様のお陰で犬に疎い私がお世話を継いでも、やって行けるのだと思います。


でも、1年経ってもりんちゃんはお家に帰れないのです。