東谷山・山スキー
東谷山・山スキー 18,1,28
27日は土曜日で新幹線も自由席は満員。先週22日の大雪の後物流が停滞し宅
急便の予定が立たないということで荷物を送れず、久しぶりに板、靴を担いできたので
座れなかったら結構厳しいことになるところだったがなんとか席を確保することが出来た。暮れの平日におなじく越後湯沢に向かったときはガラガラだったからさすがシーズンの土日にはスキー(スノボ)客も結構いるもんだと感心した。
宿に着いたが天気は悪い。今日は神楽峰で山スキーの予定だが車で来る予定のリーダーが高速道が事故渋滞とかで遅れているし、この悪天では無理なようだ。当初から
悪天時はゲレンデと決めている。ともかくミツマタロープウェイで上がる。かぐらゴンドラも動いていた。しかし和田小屋から上はメインゲレンデの中間部までのリフトが動いているだけだった。もちろんこれでは神楽峰には行けない。吹雪状態でそれもゆっくりと
動いていてともかく風が強くて寒い。雪は降り続きふかふかの雪で滑るには最高だが
寒くて楽しんで滑るどころではなくレストランに逃げ込む。しばらく休むが風は納まりそうもなくあと1本滑って下に降りる。上よりはましとはいえミツマタゲレンデも吹雪状態だし、リフトは2本しかないし休み休み滑って早めに終わりにする。遅れてきたリーダー達もゲレンデに出たらしいが合流は出来ないまま私達より早く上がっていた。
28日は思いがけなくいい天気になってきた。宿の客が多くゲレンデに送るので時間
が掛かり私達山スキー組みを送る出発がいつもより少し遅れた。田代スキー場近くの二居集落まで送ってもらい歩き始めたのが9:10頃になった。
各自のビーコンをチェックして二居峠目指して歩き出す。踏み跡がなければ結構ラッ
セルがきついだろうと思えるくらいの積雪がある。直ぐに結構急な樹林帯の中の登り
となる。シールで登っていくのにはやはりそれなりの練習が必要である。板のいい位
置に乗りしっかりと加重することができるかどうかなのだが、急坂になり滑ると感じた
場合はシール面を斜面に叩き付けるように板を降ろす。シール面をフラットに降ろしエッジを立てないことが肝心なのだが微妙にエッジが触っている場合がある。これだと思いがけず滑るのである。
私はテレマークの滑りも登りも経験はないのだが、テレマークで初参加した人は昨日は結構きれいに滑っていた。しかし今日はちょっとした登りを上手く越せず苦労している。シールを着けて登るという点ではアルペンの板とそう違いはないはずだが。あまり
登るということをやっていないのかもしれない。道は途中から林道に出てこれを辿ったり外れたりしながら登る。たっぷりの雪でとても気持ちのいいところだ。
途中遅れ気味の人を待つ。
順調に進んだ人たちは10時頃に二居峠に着いた。
初参加の人はテレマークが問題なわけは全くないのだが明らかに体力不足、シールの登りの練習不足のようで結構遅れた。途中も待っているし峠まででこれではこの先も足を引っ張ることは確実である。フォローしてきたリーダーも迷ったようだがこの先に行
くと1人で帰ってもらうわけにもいかず、全体が敗退となってしまいかねないのでここで
1人で帰ってもらうことにした。ちょっと心配ではあるが滑りは昨日の様子から何とかな
りそうだからやむをえない。往復コースで途中で待ってもらうようなことはあったかもし
れないが、途中で1人帰ってもらう事態は私は初めてかな。天気がいいということもあるしまだほんのわずかしか進んでない。荒天では1人にするわけにもいかないだろう。
隊としては早々に躓いた格好になったが先に進む。会としての山行の場合初めて参加してくる人の足前がすべて分かっているわけではないからこういう事態もありうるわ
けでリーダーは大変である。ここから尾根の登りで急になる。一登りで苗場スキー場の筍山らしきが見えてくる。後ろは田代のスキー場辺りになる。
10:45頃、ランドマークである鉄塔下。
この辺りから雪の少ない所では斜面がアイスバーン状になってくる。この先尾根に出
て雪庇の張り出した急な斜面になる。平標山などが白い頭を出している。
この先が急峻で片側潅木帯とはいえ切れ落ちている難所に差し掛かる。この辺りは
かなりのアイスバーンでさすがにシールだけでは滑り、登るのに難儀するところだ。
前回は鉄塔から尾根に出た辺りでスキーアイゼンを装着したのだが今回は雪が多めだから着けずに進んだ。だがやはり厳しかった。出ている潅木などを掴んで乗り越える所が何ヶ所かあったが何とか突破する。その分時間が掛かった。
だがまだこの先も急だったし、鉄塔下から1時間近く過ぎてダケカンバのブッシュ帯になり傾斜が緩んでも長い登りが続く。
兎その他動物の足跡があちこちに見られる。