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マイクロマキシマム

とはバックドロップボムの99年にリリースしたアルバム。

カッコイイっていうとすごく安易な表現になるのかもしれないけど、カッコイイという言葉がこれ以上似合うアルバムもないんじゃないかと思う。

このアルバムは結構な割合でHIPHOPとかレゲエ、スカなんかも取り入れてるけど、実はそこあたりは個人的にはちょっと微妙。やっぱり、このちょっと後に出た「NIPSONG」のように、ゴリゴリな音で脳を埋め尽くして欲しいっていう欲求が出ちゃう。脳汁だだ漏れ、みたいな感じに。

でも、そのHIPHOPやレゲエの影響が無ければNIPSONGもなかったわけだし、オレが超好きな一曲の「REMIND ME」もないわけだから、必要悪だったのかな、とも今になれば思う。必要悪っていうほど悪いもんでもないんだけど。

ただとにかくアルバムを通して聴くと、クサくなりすぎずにここまでカッコイイ音と雰囲気を作ってるっていう点で、バランス感覚がすごく良いなっていう感想を持つ。この時期からここまで完成度の高いアルバムを作ってたのか、と思うとやっぱり凄い。へヴィにへヴィにっていうんじゃなくて、ソリッドなイメージを壊さないようにいれるっていうバランス感覚は、この時点でもう完成されていたわけで、後はそれを洗練させていくとNIPSONGになってくっていう。音楽はセンスで構築されるということを改めて思い知らされるような、そんな一枚。

食わず嫌いな人は是非一度聴いてみて、そこで判断して欲しい。少なくとも、オレはやられたなぁ。

下妻物語

を今さら見た。とっても面白かった。ホントに面白かった。映画館で見れば良かったな。

良かったのはギャグが所々に入っている割に作品のテンポが素晴らしく良いところ。バカバカしいっていう基礎の上に映画が成り立ってるから、演者のB級っぽい演技が味になってるところ(特に土屋アンナと宮迫がイイ味出してた)。バカとシリアスな場面をメリハリ良く切り替えてるから、最後まで全然飽きなかったところ。

逆に悪かったのは、狙いすぎで鼻につくところがあったかな、っていうところ。アニメの入れ方ひとつとかを見ても、全体的にセンスはかなりあると思う。だけど、ちょっと「いかにも」な感じで臭ったっていうのも事実あった。

とにかく。全体的な感じとしては、かなり高いレベルでしっかりまとまった、一見バカ風に見せてる映画という感じ。ちゃんと見たら笑えるし感動も出来るしで全然マジなんだけどね。

映画館で見るのキャシャーンじゃなくてこっちにすりゃ良かった。ミス。

Ryo the SKYWALKER

近年かなりの盛り上がりを見せるレゲエ業界。三木道三あたりがブレイクしたころから爆発的に盛り上がってきたような感じに思っている人も多いと思うけど、実際には盛り上がってきた過程にちょうど三木道三がいたような、そんな感じがする。

マイティークラウンの、99年USサウンドクラッシュ優勝というのを境に、マイティークラウン、またレゲエ自体も、若者に「ん?」というひっかかりを持たせるジャンルになった。雑誌やテレビの扱いも少しずつ大きくなっていき、今ではマイティークラウン主催のイベント、横浜レゲエ祭は2万人を動因するビッグダンスに成長している。

そんな成長著しいレゲエ業界で、きら星のごとき輝きを放つのが彼、Ryo the SKYWALKERである。 マイク持ちとして独特のリズム感を持ち、ダンスホール系の、いかにも盛り上がれる曲があると思えば、じっくりと聴かせるような曲もあり、幅広い音楽性で楽しませてくれる。(ちなみに個人的には聴かせる系の方が好み。)

プロデューサーやセレクターとしての実力も相当なものだが、個人的にはとにかくリリックのセンスが抜群だと思っている。クサくなりすぎず、だけど心をつかむリリックは、じっくりと腰をすえて聴きたいと思わさせられる。

とにかく、2ndアルバムの「Still On journey」が傑作中の傑作なので、一度聴いてみてもらいたい。TSUTAYAあたりで普通に貸してるし。

HARD HIT

ちょっとよった本屋で見かけたオーリーの表紙が山本KIDだった。

山本KIDと言えば、大晦日の魔裟斗との一戦は誰が見てもハイレベルなもので、圧倒的に高い次元の戦いだった、と思う。

個人的にはKIDの勝ちだと思ったし、勝ってほしかった。当然感情が入ってるからひいき目は否めないけども、やっぱり判定になったら魔裟斗なんだな、と、ちょっとがっかりした。K-1のアレだから仕方ないんだけれども。

さて、そんな山本KIDだが、HARD HITというファッションブランドを立ち上げているのはご承知の通り。そもそもマイティークラウンと交流があったり、ファイブオーに友達がいたりと、なかなか激しい交友関係を持つKIDだけに、今後目の離せないブランドの一つだ。

実際はまだそこまで大きく活動してるブランドではなく、T-シャツやキャップといった手ごろな商品がほとんど。シンプルなアイテムだからこそセンスが問われるというものだが、HARD HITはまさにばっちりツボを押えているのだ。ばっちり。

個人的な好みの話になるんだけれども、やっぱりあまりゴチャゴチャしたデザインっていうのは、案外イマイチだと思う。ロゴがバーン!とあって、あとはちょっとプリントがあったりなかったり、くらいが一番カッコイイんじゃないかな。

そういうわけで、割とゴツめなデザイン。例えばコミュニティーとか、マックダディー、バックチャンネル、モブスタイルなんかが好きな人は、アンテナ張ってないとヤバいことになること間違いなし。なブランド。ご賞味あれ。

ちなみに、ウィズとかリボルバーとかエイプとか好きな人は、別にって感じかも。やっぱ好き好きだよね。

TSUTAYA様降臨

近所のツタヤがCD100円レンタルだったので7枚ほどお借り上げ。

YKZ、ローリンヒル、HI-D、ウータンクラン、オーディオアクティブ、
バックドロップボム、Ryo the SKYWALKER といったメンツ。

あー、いい気分転換。

閑話休題

昨日、友達の家に何人かで集まってカレーを食ってたオレ。そんな折、友達の一人がふいにテレビをつけた。うん。まぁ、無音ってのもアレだしね。うん。

で、そこに映ったのは、最新テレビドラマの「不機嫌なジーン」じゃ、ありませんか。

オレは元来ドラマは見ない気質。言うなれば江戸っ子。しかし、周りの友達は全員がドラマ好き&竹内佑子(←漢字これでいいの?)ファン。水をさすのも悪いので黙って一緒に見ることに。

で、開始から数十分。

事もあろうに連中、「わけわかんない」「よくわからん」等とぬかしはじめやがった。

もうアホかと。バカかと。

全然ありがちな今どきのコメディっぽい感じなだけじゃないですか。伏線がちょっとあるだけじゃないですか。

なんつーか、オレが決して目が肥えてるとは言わん。決して言わんが、もう少し見る目養えよ、と。疲れるわ、ホント。

こんな人ってけっこういるよね?周りにあんまり趣味っつーか、センスが同じ人間がいない。みたいな人。いるよね?ま、そんな話。



あ、ドラマ自体はやっぱり面白くなかった。安易なラブストーリーは肌に会わない模様。うーむ。