大神Blog -42ページ目

プロデューサー目線

ども。
稲葉です。

『なんで?今日は神谷の番じゃないの?』

と思ったアナタ。
今週から
月・水・金を僕(稲葉が担当して、
火・木を神谷が担当します。
日程調整のため、今日も僕の番になりましたが、ご勘弁下さい。

『体験版プレゼントキャンペーン』ですが、ものすごい数のご応募が続いております。
(詳しくは→コチラ
ご期待いただき、ありがとうございます!
この体験版、もともとはE3の出展バージョンとして制作されたものです。
日々どんどん改良が重ねられているため、今とは違う部分も結構あります。
製品発売後に『どこが変わったかな?』
と探してみるのも楽しいかもしれません!(こじつけ?)


さて。
今日は、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
『大神』のチェックプレイをやってました。この原稿書いたら、また続きをやります。

「いちユーザーの目線で・・・」なんて思う人もいるかもしれませんが、そうではないです。
そもそも、それは無理です。
企画の立ち上げ段階から知ってるものに対して、
「ユーザー目線でプレイする」
というのは、自分の記憶を消去でもしない限り無理なのです。

こういうときって、僕のプレイスタイルはあくまでも
「プロデューサー目線」
です。
(別に誰かに習ったわけではないので、プロデューサーによって異論はあると思います)
だいたい、次のようなことを考えながらプレイしてます。

(1)作り手の独りよがりになってないか?
(2)プレイヤーのテンションにムラが出過ぎないか?
(3)サービス精神が少なすぎないか?
(4)海外で売ることを考えて、障害になるような事は存在しないか?
(5)宣伝で使える要素をピックアップ。

は、遊び方や世界作りなどの要素についてです。
現状のゲームにプレイヤーがついてこれるのかどうか、
自分なりのモノサシで計ります。クリエーターの情熱や、
作品のカラー作りとウラハラな部分でもありますので、
大きな問題が無い限りはスタッフに修正を押しつけることはありません。

でも、作品の売り方にかかわってきますので、
プロデューサーとしてはかなり神経質になるチェックポイントでもあります。
まあ、独りよがりも突き抜けてしまえば作品の特色になる場合もありますが…
かなり希有なパターンです。

は、”面白いこと”と”面白いこと”の間が空きすぎていないか?とか、
あるいは逆に連続しすぎていないか?ということを見たり、
緊張が連続しすぎじゃないか?あるいは逆にたるみすぎじゃないか?
というようなことを見たりします。

はそのまま。
あまりにも、わかりにくすぎる部分などについてです。
ただ、これは作り手側が麻痺しやすい部分でもあります。
作ってる方は「全部知ってる」ので、どこまでのサービスを提供するか
見失いがちになるのです。

ちなみに、簡単にすること=サービスではありません。
「誰もがクリアできるようにする」というのはバカのすることで、
それはゲームの必須条件ではありません。
クリアする気持ちになってもらえるように作るのが、こちらの仕事です。

はスタッフにはあまり関係の無い部分です。
海外では、こちらが思いもよらない事が問題になることがあります。
日本では全く問題の無い表現でも、米国や欧州では発売にかかわる
問題になることだってあるのです。

は、そのまま。

そんなチェックなので、
基本的にはインチキせずにマジメに・・・ひたすらプレイしてます。
今日は朝からずーっとプレイして、
いろんなことを考えたり、楽しんだり、イライラしたりしてました。
『うおー。おもしれー。』という所もあれば
『なんじゃこりゃー!!』という所も多々あり。
まだまだ作り込まなきゃいけない部分は数多くあり、
最後の一日までスタッフ達の調整は続くでしょう。

んー。大変だ!

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写真は僕のチェック用スペースの風景です。
アマテラスは寝ております。
この画面に映ってるステージがどこだかはヒミツです。

体験版プレゼント!!

ども。
稲葉です。

今日は、ものすごく大事なお知らせがあります。

それは・・・

『ClubCloverにて、
 体験版のプレゼントキャンペーンを行います!!』

(詳しくは→コチラ

東京ゲームショウにて体験版を配布しましたが

「もう配らないのー?」

というお問い合わせがホントにたくさんありました。

その期待感が嬉しい反面、「どうしようかな?」と悩みも大きくなる一方でした。

いざ配るとなると、いろんな問題がいっぱいありますし(どんくらい製造すんの?とか)
無難なセンを選ぶのならば、やめとく方が波風立たないんですけど・・・

入手できなかった方からのお問い合わせがあったり、
オークションで売買されてたりする現実を見てると、
やっぱしなんとかしたいなあ・・・と思ってしまうのです。


なので、
思い切って自社でも
プレゼントキャンペーンをすることにしました!


細かいことを考えるのはやめました!

でも、先着順・製造分だけの期間限定キャンペーンなので、
欲しい方は早めにご応募下さい。

今日はそんな感じの週末です。

pic12 pic13
写真は体験版のジャケットです。

もひとつ。「クローバースタジオ開発スタッフ列伝・第二弾」
このジャケット用イラストを描いてくれたデザインスタッフを紹介しましょう。

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通称「しまこ」です。

神谷英樹とマジメな話をしてるところを勝手に撮りました。
彼女が描く「大神」のイラストは非常に柔らかくて、女性ならではの味が出ています。
「大神」のイラストレーターは何人か存在するので、イラストごとに違いを探してみると
面白いかもしれません!


新幹線の車中より

ども。
稲葉です。

引っ越しも終わり、とりあえず落ち着きました。
今日は仕事がバタバタしてて、この原稿を新幹線の車中で書いてます。

「大神」の宣伝に「あるモノ」を使いたくて、その交渉に行ってくるのですが・・・
その交渉相手は、今までの人生で「ゲーム」との接点は全く無かっただろうなあ・・・
という人です。うまく行くのか、かなりドキドキしてます。
…まあでも楽しみではあるんですけどね、こういうの。
「鉄騎」のプロデュースやってるときもゲームの枠を超えたつながりがいっぱい
できましたが、今回の「大神」もそんな感じになりそうです。
こういう事やってるときも、プロデューサーとしての面白みを感じますね。
あんまり具体的なこと書けないのが申し訳ないですが、そのうちにブログでも
お話できると思います。交渉がうまくいけば、ですが。

さて。
昨日は次回の「神木村ライフ」の原稿を作ったりもしてました。
これ、すごく手間はかかるんですけど…書いてて楽しい類の原稿ではあります。
(このブログもそうです)

「動画でキャラ紹介ができたらいいなあ」などと思ったのが「神木村ライフ」制作の
きっかけですが、それだけでは何だかさみしい・・・と悩んだあげくに
冒頭の文章を追加したり。冒頭文は全くの主観で書いてますので、
僕自身の人間観みたいなモノが生々しく出てしまってると思います。

最初に「ミカン爺&婆」を選んだのは、キャラが立ってるという理由が一番
ではありますが、何となくリアル世界でも「婆さん」という対象に愛着が
あるせいでもあります。どうも、弱いんですよねー。「お婆ちゃん」という存在に。
そんなわけで、ミカン婆は、僕のツボにハマりまくりのキャラクターなのです。

神木村の中では、さまざまな人々が暮らしています。
『神木村ライフ』では、そんな人間模様を

『ゲームの中』

という捉え方ではなく

『お話の中の世界』

というようなとらえ方で…かすかな生っぽさを感じてもらえたら、嬉しいですね。

えー。
ここでひとつお詫びを。
明日は神谷の番なのですが、週2回を超えるとゲーム制作に支障をきたす
恐れがあるためプロデューサー権限でストップしました。
明日はまた僕が書くか、何か違う企画を考えます。
神谷ブログを期待してた方々、申し訳ない!

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写真は、掃除&引っ越しのドサクサに出てきたデザートイーグルです。
たぶん…三上さんの所有物だと思うんですが、本人覚えてないみたいだから、
いただいときました。忘年会のビンゴ景品にしよっかなー。

ナゲット

スキンヘッド神谷です。ちょっと忙しい日々が続いていますので、
今回は簡単に、近所の犬について取りとめもなく書いてみます。

僕が借りてる駐車場に、一匹の犬がいます。駐車場の大家さんが飼っている犬なの
ですが、僕が契約のために初めて駐車場を訪れた時には、物凄い勢いで吠えていた
のに、大家さんと契約を交わした次の日には、まったく吠えなくなっていました。
きっと、何十人と契約した借主を見てきたからなのでしょう。番犬として良く働き、
物分りもいい犬だなぁ、と感心しました。

しかし吠えなくなったのはいいのですが、今度はまるっきり僕に無関心。
声を掛けてもまるで反応がなく(耳がピクッとなるので、
聞こえてないフリをしているのは明白)、頭をなでても顔も向けてくれません。まるで人形。
小屋を見ると「ボブハウス」と書いてあるので、「ボブ、ボブ!」と呼びかけるのですが、
これも徒労に終わりました。

コイツとどうしても仲良くなりたい! …そう思ってチキンナゲットを買った帰り、
試しに一個あげてみました。すると…物凄い喰い付き! ちゃんとお手やお座りもして、
それまで見たこともないような活発な動きを見せてくれました。その後、車のトランクに
お菓子を常備して、車を停めた帰りにあげることにしてみたのですが… 暫くすると
鈍い反応復活。「ナゲットじゃねぇのかよ」的な横柄な態度で、
不満そうにお菓子をバリボリ。…
それでも一応お菓子が欲しいらしく、名前を呼ぶと、ノソノソとダルそうながら起きて来て、
お手(やっつけで適当に)をしたあと、お菓子を食べるのでした。

ちょうどその頃、僕はある事に気付きました。ボブの小屋を良く見てみると、
ひさしに隠れたところに手書きで「カール」の字が。どうやら「ボブハウス」は、
その犬小屋の商品名らしく(綺麗に印刷されたシールなので、
当たり前といえば当たり前)、彼の本当の名前が、カールだった事が判明したのです!
大家さんの前で「ボブ!」って呼んだこともあったのに、なぜ教えてくれなかったんだ…
それはともかく、「ボブ」なんて聞いたこともない言葉をかけられても、
無反応だったのは無理もないこと。
今度こそ、と一層の親しみを込めて、「カール、カール!」と呼びかけてみました。
…無反応。コイツは根本的に、他人には冷たいヤツでした。

そんなローテンションのカールなので、てっきり老犬だと思っていたのですが、
ある日 大家さんに連れられて散歩する姿はを見かけたら…
見違えるようにアグレッシブ! ゼーハー言って、
リードをグイグイと引っ張っているではないですか。
やれば出来るカール。実は意外と若いようです。

そしてカールは、コンビニで買ったお菓子をあげていた時には、それなりに尻尾を
振って食べてくれていたのですが、百円ショップのしょうゆセンベイに切り替えた途端、
またガクンとローテンションになりました。センベイを持っていっても寝そべったままで、
やっつけのお手さえしてくれません。軽く匂いを嗅いで、プイ。
最初のナゲットから、転げ落ちるようにグレードダウンしたのが、
いたくご不満な様子です。そこでセンベイを鼻先に置いて立ち去ると、
背後で「バリボリ…」 食ってるじゃねぇか!!

しかし夏になると、暑さでバテて完全無反応に。鼻先に置いても匂いも嗅がず、
立ち去った背後でバリボリいう事もありません(それでも次の日になるとなくなってる)。
無理矢理食べさせるのもかわいそうなので、
僕もいつしかお菓子をあげなくなっていました。

…ところが最近のこと。いつものように車を停め、立ち去ろうとすると… それまでは
物陰で寝てばかりだったカールが、外に出て尻尾を勢い良く振り、目を輝かせて
待っているではないですか! どうやら厳しい夏が過ぎて元気を取り戻し、お菓子を
もらえて当たり前という横柄な態度も、悔い改めたようです。久々に見たカールの
活き活きとした様子に感動し、トランクに入れっぱなしだったしょうゆセンベイを
あげると…シケシケだったにも関わらず、美味しそうに食べてくれました。

というワケで、カールは今、とても元気です。お菓子は帰り際に、と決めて
いましたが、車を取りに来た時にも「お菓子をくれくれ」と尻尾をふるので、
あげる事にしました。その代わり百円ショップの小さいサラミ一個ずつ。

今度また、ホカホカのナゲットをあげようかな…。

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写真:聞いてないフリのカール

引越し

ども。
稲葉です。

先日のブログで「ファンサイトを見てます」という発言をしましたが、
巡回もしてますので。

えー。
「トラバする勇気がない!」と書いていたアナタ。勇気を出してトラバして下さい。
「メールもらいました」と暴露したアナタ。これからも応援よろしくお願いいたします。
「flashのストレスが・・・」と書いていたアナタ。重たくてどうもすいません。
「ひょっとして、ここを見て更新したのだろうか?」と書いていたアナタ。

その通りです。映像集を急遽追加したのはアナタのおかげです。
その他にもいっぱい見てます。書ききれなくてすいません。
えーと。みんなエンリョ無くトラバして下さい~。

なんだかんだと巡回してると、「犬好き」の方が多いのに気づきます。
やっぱりというかなんというか、主人公アマテラスは犬好きの人々のハートを
がっちりと掴んでいるようですね。もはや「狼」という設定はあって無きがごとし。
先日のリーダーミーティングで宣伝の話をしてたときでも、
「犬」前提の話になんら違和感をはさまないチームになってしまいました。
チーム内でも「来年は戌年だしなあ」なんて声が上がっています。
・・・いやいや、”狼”とちゃうのん?
まあ、大神世界の住人達も「シロ」だの「ポチ」だの呼んでることだし、
可愛ければ良いのでしょう。


さてさて。
実は今日は引っ越しをしているのです。
引っ越しといってもビルを移動しているのではなく、フロアのなかで大がかりな
レイアウト変更を行っています。

目的はひとつ。「大神シフト」。
現在、クローバースタジオのメンバーの大部分が大神に従事しているのですが、
終盤ラストスパートにむけて、意思疎通が最大効率になるように
大規模なレイアウト変更を行いました。
もうこれがスゲー移動な上に、一時待避の場所が全く無いので
15パズルよりも難解な引っ越しになってます。
おかげで今日はフロア中が埃まみれ。

会社によって方針は違うのでしょうが、ウチはメールやIPメッセンジャーでの連絡を
あまり良しとしてません。事務的な連絡などの伝達はともかくとして、
制作の細かい話は顔をつきあわせてこそでしょう、というやりかたです。
(総合的な情報の一元管理は別の手段で行います)
自然とフロアの中はうるさくなります。そこらでモメ事も起こります。
パーティションで個人ブースを区切っていないので、誰でも飛び込んできます。
まあ、慣れない人はとまどうだろうし、うっとうしがるかも知れないですね。
「あのフロアーうるせー」なんてことは昔から言われてました。
でも、このやり方だとプロジェクトがうまくいってないときにすぐわかります。

フロアーがいきなり静かになるんですねー。
気持ち悪いくらいに静か。んでミーティングルームにこもって難しい顔つきしてたり。

こんな時は、かなりヤバい状態です。
産みの苦しみではありますが、精神的にはずーーと水中で息を止めてるような状態です。
息苦しさがあたりに充満してるわけです。
まあ、とはいえ立ち上げのときはこんな状態が多いんですよ。
「大神」は、そんな状態をくぐり抜け、いまラストスパートの時期です。
ここで意思疎通や情報伝達に少しでもロスを生むわけにはいきません。
つまり、今回の引っ越しは
「もっとフロアをうるさくするための引っ越し」
なんです。

僕も引っ越しの波にのまれ、久しぶりの大掃除&移動を行うハメになりました。
場所変わるの久しぶりだなあ。
ちょっと新鮮な気分ですが、だいぶ端っこに追いやられました。
んー。窓際だー。なんて自虐的なことを独り思ったりもしてます。

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写真は引っ越し途中のミーティングルーム。今このノートPCでブログ書いてます。

pic08
もひとつ写真を。これは神谷のデスク。今回の引っ越しには無縁だったので、
大量のオモチャが整然(雑然?)と並んだままです。
このオモチャ、日々すごいペースで増え続けてるんですよねー・・・