「セカンドシングルで、
CMタイアップ曲となった
「瞳少女」(84年7月発売)と
ほぼ同時に出された、
ココナッツ・ボーイズ(のちのC-C-B)の
セカンドアルバム(84年8月発売)。

メンバーは渡辺英樹(B,Vo)、
関口誠人(G,Vo)、笠浩二(Dr,Vo)、
米川英之(G)、田口智治(Key)。

和製(初期)ビーチ・ボーイズを目指して
結成されたということもあり、
前作同様に夏のリリースで、
曲のテーマも、
夏の恋を意識したものが
多くなっているが、
「ノー・ノー・ボーイ」(スパイダース)、
「バラ・バラ」(RAINBOWS)
などのカバー曲にまじって、
前作1曲だったオリジナルが
全14曲中7曲と増え、
製作者側からの意向が強かった前作よりも、
より自由な音作りをしている様子がうかがえる。

なかでも関口誠人の作品「破れたダイアリー」
「雨の金曜日」の完成度が高い。

このアルバムから加入した米川英之、
田口智治の個性こそまだ見えてこないが、
このグループならではの、
複数のリードヴォーカルと
高低音のコーラスのハーモニーは
ほぼ完成しており、
ポップなオリジナルを中心にしていこうという
方向性も感じられる仕上がりになっているのが
興味深い。(★★★★)」(2011.2.16記)
 
「Mild Weekend」(83年6月発売)から
約1年ぶりに発売された、
セカンドアルバムです。

バンド名儀は、
デビュー時・ファーストアルバムの時点では
Coconut Boys、
本アルバム時にココナッツ・ボーイズ、
そして「Romantic~」以降、Coconut Boysの略称、
C-C-Bと固定されることになります。
 
あの松本隆作詞・筒美京平作曲の
「Romanticが止まらない」(85年1月発売)
の、約半年前のリリースでした。
 
「Romanticが止まらない」の大ヒットで、
一躍大ブレイクすることになりましたが、
そのせいで幸か不幸か、
シングル盤は長くこのコンビによる
楽曲が出されることになり、
さらにはアイドル扱いまで
されることになってしまいましたね。