一昨年、1年ほど娘たちはニホンに帰国し、どっぷりジャパニーズ文化を吸収してった。
スポンジにじゅわ~っと水がみるみる含まれるかの勢いでさ。そのスポンジの吸収力は衰えることを知らずでね。
ニホンで得た知識や知恵もそのまんまで、まったくのジャパニーズ小学生となっちまった。
そんな彼女らはいっつも月曜日の夕方、『ちびまる子ちゃん』を見る。昨日もそうだった。
ちびまる子ちゃん。
アニメが始まったときはワタシはすでに大学生で、コドモという世代から遠く離れてた。
だけど、奇抜な歌に沿り"ショーワ"な雰囲気満載と、やや大ボケチックな小学生女子とその家族、同級生が繰り広げるエッセイマンガをとても称賛してた。
当時、下宿でも話題だった。
『隣から笑い声が同時にする』(笑)。
って話してたセンパイもいて。
アニメが始まった年に、たぶん主題歌はレコ大取ったんじゃなかったかな。BBクイーンズ? やったっけ?
ハズカシイけど、ちびまる子ちゃんの単行本、全巻持ってんだよね。
番外編のも含めてさ。とむおも、それ引っ張り出して読んでケタケタ笑ってたな。
そして、著者のエッセイも買ってね。よく読んでた。
短大時代のエピソードとか、マンガ家になった経過とか、最初のケッコンから離別まで、ちょっと著者の人となりにとても興味があって、勝手に親近感を持ってたし。
その息子さんの出産エピソードとかのエッセイもね。好きだった。痛快だった。
昨日の夜、突然の訃報をニュースで知り、その若さにも閉口したし、いたたまれない思いでいる。
なんか悲しい気持ちが湧いてきて、誰かと共感したかったけど、ペラペラ言うのも気が引けて独りでどよんとしてしまい、あまり寝られなかった。
こないだ、ヒデキ追悼したばっかやん...
番組の中でもさ。
大事な方がまた逝ってしまった。
たぶん、来週もちびまる子ちゃんを娘と見るだろう。たぶんこれまでと違った思いで見るんだなって思う。
ご冥福をただただ祈ります。
自分の人生も振りかえるなー。
あと何ができるんやろう。ではまた。ニュージーランドの話題じゃなくてごめん。とても悲しいんだよ。