NZの最低賃金引き上げと物価や実際の生活感に関して | ニュージーランド留学と海外生活ブログ ~ 一度は日本から出てみよう

1990年代、「NZの物価は安い」「NZの家は安い」だった。つい25年前というか25年も前というか。自分的にはあっという間に「物価が高い国」と言われるようになったんやなあ…という驚きの方が大きい。

普段は、特に現地経験のない人やネット情報だけの人に対しては、そう言われても、ざっくりと「NZの物価がべらぼーに上がったというより日本が物価も所得も上がってないだけですよ」言うようにしてる。物価なんて相対的なものだから。今いる国を出て他の国と比べない限り分からないものです。
 



日本の最低賃金はなんとなく厳密でない気がするし、そもそも全国一律ではない。
NZは田舎でも都会でも同じ全国一律です。年齢や見習い条件等で若干の例外はありますが。

物価はNZだけが上がったのではなく、オーストラリアもUSAも中国も上がってる。
日本だけを基準にしたら大抵の先進国の物価は高く、不動産も高い。

その証拠が爆買い。観光地の外国人ラッシュ。
これは日本の物価が安くなったと諸外国の人が実感するようになったからです。日本が頭打ちの間に諸外国の収入が伸びたからです。

NZの物価も食品なんかでも全部が高いわけではない。確かにNZはコーラのペットボトルや水は高い。日本はジャンク大国だしそういうものは本当に安いから不健康で長生き大国なのかって気もする。


NZは生鮮食品なんかの量や販売単位も大きかったりする。グラム当たりなら日本の方が高いモノも少なくない。
外食でも餃子の王将は安いけど、野菜炒めの量なんかすごく少ないしね。その点、NZのチャイニーズで持ち帰り買うと3人分ぐらいあって困るぐらいだ。日本の外食の提供量は少ないことが多くて、本当に日本が安いと言い切れるかは疑問なのです。

そうはいっても、この25年で自分にとっても多くの品物、日常製品に関して印象としてはNZの物価が高くなったと感じるのは事実です。その分収入も上記のグラフのように法定最低賃金レベルではNZは日本より上になったのですが。

そんな中でも不動産は上がりすぎだと思う、特にAuckland。賃貸事情も退去勧告などの決め事も貸主に有利で権利が強いので、持たざる借主側にはきつい。

息子と住むためのユニットを借りようとしてずいぶん苦労した。その前のアパートもそうだった。借り手側に細かい制約が多い。

そして高い。え、それ1か月の家賃とちゃうのという賃料の物件がゴロゴロ。
都内一等地は別として、日本の郊外都市で住むような感覚でいたら痛い目にあう。
だから青年層だけじゃなく家族層だってシェア生活を強いられることが少なくない。

事業や経済活動に規制や制約が少ない自由競争社会のNZ。
日本の最低賃金制度は世帯主を想定したものではなく、事実上、パートやバイトの目安でしかないうえに地域差も大きい。だからひとり親や非正規雇用者が増えるとその基準では暮らせない事態になってる。

NZの場合は少し違う。「その収入で暮らす」前提での、言ってみれば世帯主も想定しての文字通りの最低賃金、フルタイムで働きさえすれば暮らせるよっていう計算額です。

なのにオークランドの異常なまでの賃料高騰は生活を圧迫してる。収入の半分以上が家賃なんてザラです。あの家賃だと、この最低賃金でも単身では暮らしは困窮する。


だからか、相対的に高額な最低賃金が保証されてるオークランドのダウンタウンでホームレスが増えた。
25年前には見たことがなかったのに。

日本と最低賃金の概念が異なっても、どちらの国でもワーキングプアや生活苦に陥る人が増えたという証拠でしょうか。
 

 

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