『語らいの集い』in New York ー加藤登紀子さんをお迎えして

のイベントが、東京新聞に掲載されました。

 

◆NYで脱原発考える
◆加藤登紀子さん迎え きょう集会
 米ニューヨーク(NY)に住む日本人女性らのグループが12日夜(日本時間13日午前)、東日本大震災の被災地支援を続ける歌手の加藤登紀子さんを迎え、チヤリティーイベント「語らいの集い」を開く。企画したカメラマンのキヨコ・ホルバートさんは「元の暮らしを取り戻せない人がいることに思いを巡らし、原発に頼らない未来について語り合う機会にしたい」と話す。
 ホルバートさんは大阪出身で、NYに住んで32年になる。震災から半年後、市民グループ 「Learn From 3 ・11(3・11に学ぼう)」を立ち上げ、エネルギー問題の専門家や脱原発の活動家らを講師に、セミナーや上映会などを開いてきた。
 「遠く離れている私たちにも何かできないか」と考えたのは、親族も被災した20年前の阪神大震災後に「何もできなかった」との後悔があったからという。福島第一原発の事故にも衝撃を受けた。NY中心部から65㌔のところにも原発はある。自分たちの問題として、原発について真剣に考えなくてはと思うようになった。セミナーヘの参加を呼びかけると、近隣で暮らす日本人らが集まった。多くが女性で、回を重ねるうちに自然エネルギーを選んで購入したり、脱原発を訴えるデモに参加したりする人も出てきた。
 ホルバートさんと加藤さんは3年前、加藤さんが音楽を担当した映画のNY上映会で出会い、連絡を取り続けてきた。被災地での音楽活動のほか、脱原発のメッセージを発信し続ける加藤さんは「福島の問題は日本だけでなく世界で関わり続けなくてはいけない。近くに原発があり危機感を持つNYの人たちとつながるのはすばらしいこと」と、今回の企画に手弁当で参加する。
 集いには100人以上が参加する予定。寄付金も募り、加藤さんがかかわる被災地支援団体に贈る。ホルバートさんは「遠く離れたニューヨークでも被災地を思う人たちがいることを知ってもらえたら」と話している。
(小林由比)

2015年1月13日 東京新聞