<高校無償化朝高生裁判支援全国統一行動2.21全国集会>全国朝高生保護者代表として発言した、東京朝鮮中高級学校オモニ会副会長(西東京居住)の発言を紹介します。

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 アンニョンハシムニカ。
 私は、東京朝鮮高校に子どもをかよわせている保護者のひとりです。
 昨年2月東京でも裁判をおこし、4月第1回口頭弁論がおこなわれ、来月3月18日には5回目をむかえます。
 1回目の報告会でも発言させていただいたのですが、あっという間に1年が過ぎようとしています。また、安倍政権による朝鮮高校の完全排除から2年がたちました。

 振り返ると長かったような短かったようなこの期間、私と子どもにとって人生の中でも貴重な時を過ごしたと感じています。
 裁判の準備が始まった頃は不安でしたし、「さ、やるぞ!」というよりも、子どもの将来の心配、親、特にオモニとしての心情が先に出てしまい、戸惑いがありました。
 私だけではなく、すべてのオモニたちがそうだったと思います。
 そんな私たちに力を与えてくれたのは、子どもたちの揺るぎない決意と、先に裁判をおこした大阪・愛知・広島・福岡の、オモニたちの勇気ある行動と発言でした。
 どのような状況でも子どもの苦痛を取り除き、守ってあげたいのがオモニです。
 私も全力で戦ってきましたが、子どもは自分なりに、裁判や同胞社会のことを学び、話し合い、決意し、行動しながら成長し、逆に、私が教えられることが多くなりました。本当に貴重な1年でした。

 日本で生まれ育ち、学び、子どもを育てていく中で、これから生きていくにはもう順応して楽にいこう、どう頑張っても次から次へと差別は続くのだから…とふと思っている自分がいました。
 でも、かつて私も高校卒業後の進路を決める際、教員になり同胞社会に貢献したいという熱い思いで朝鮮大学校に進み、夢を叶えました。
 経済的に厳しく進学は無理だと思っていましたが、何も言わず送ってくれた両親に感謝しています。なのに、いざ自分の子どものこととなると、思うようにしなさいとは言いつつ、今の時代で苦労しないためには手に職を、何か資格を、と話していました。
そんな私に、それも大切だけど志が先にないと!と言い返し、同胞のために役に立ちたい、特には「高校無償化」問題を後輩たちに残してしまった無念さから、もっともっと勉強して早く実現させたいと、子どもも、4月から朝鮮大学校で学びみます。

 このように日々成長している子どもが誇らしいし、そう導いてくれたこの1年間をはじめ、民族教育の12年間に感謝します。必ず守らなければいけないウリハッキョ!
そして、ウリハッキョにかよう子どもの、学ぶ権利も守らなければなりません。
 下の子がまだ4年生で、その子が高校に上がる頃には「無償化」が朝鮮学校の子どもたちにも、まちがいなく実現していることでしょう。

 厳しい状況は続きますが、全国のオモニ・アボジたち、朝大生をはじめとする未来を担う若者たち、南北朝鮮の同胞、とりわけ私たちを支えてくださる日本の皆さんがいる限り、「高校無償化」は必ず成し遂げられると確信しています。
みなさん!
 差別ない明るい未来を子どもたちに残すため、あきらめずに、最後まで、ともにがんばりましょう!

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