朝鮮学校に通う子どもたちの人権が踏みにじられている現状に憤る。
 
先日パルテノン多摩で上映された、西東京商工会主催のドキュメンタリー映画
「弁護士布施辰治」が忘れられない。
 
平日にも関らず、300人もの集客。
感想文の回収率25%!
本当に素晴らしい映画でした。
皆、布施辰治先生の弁護活動を通じた素晴らしい「生きざま」に、深く感銘を受けたに違いありません。
 
「生くべくんば民衆と共に、死すべくんば民衆のために」を生涯のモットーとして、生きられた社会派弁護士、人権派弁護士として著名であったというのに、私はこの映画を知るまで全く知りませんでした。
沢山の人たちに知ってほしい、観てほしい映画です。
 
上映会で購入した書籍 「弁護士 布施辰治を語る―韓国併合100年に際して」 の中から、弁護士鈴木亜英先生の ー人権と布施辰治ー と題するメッセージの一部を紹介します。
 
人権ほど脆い(もろい)ものはないが、同時に人権ほど逞しい(たくましい)ものもないと思う。
 
ときに政治に翻弄されることもあるものの、人権には不当な権力行使を押さえ込む力がある。
 
今私たちはグローバルな時代に生きているが、日本の人権状況は残念ながら戦前を引き摺っており国際性を勝ち得ていない。
 
不当な権利行使を押え込む逞しさを備えていない。
 
世界の人々が到達した人権の国際基準を充分に享受できる社会が欲しい。
 
「侵すことのできない永久の権利」だとされる憲法的な自由と人権にいきを吹き込み、それを本物ならしめるために私たちはグローバルな人権基準を日本の中にしっかりと打ち立てる必要がある。
 
人権にかかわる私たちの課題はそこにある。
 
布施が願ったすべての人々に差別のない市民的政治的自由の漲る(みなぎる)社会である。