参考に是非、目をとおしてください。
ブログ「初老のトクさん」から一部引用しました。
『西海で砲撃戦、韓国兵に死者 住民も負傷』
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実は今日はブログを休もうと思っていましたが、日本の報道が事態を正確に伝えていないので書くことにしました。たとえばMSN産経の19:01発【ソウル=加藤達也】の記事は「現場付近の海域ではこの日午前、韓国軍が通常の射撃訓練を行っていた。」と書いています。この記事では韓国軍の通常の射撃訓練中に、北朝鮮が理由も無く突如一方的に攻撃してきたと言うことになってしまいます。
ところが実は発砲の前日から、韓国軍は陸海空軍による全国的規模の軍事演習「2010護国」(22日~30日)を強行しており、問題の地域でも射撃訓練をしていたのです。射撃訓練と言っても砲による射撃訓練です。
演習には正規軍7万余人、軌道車両600台、ヘリコプター90余機、鑑定50隻、航空機500余機が参加しています。そして事態の起きた西海では艦隊起動訓練が、京畿道のヨジュ、イチョン、南漢河一帯で陸軍の軍団級演習が行われています。さらに韓米空軍の連合編隊訓練と西海合同訓練も計画に組み込まれています。さる17日に起きたヨジュ沖での高速艇転覆事故も「護国」演習のさなかに起きたものでした。日本の報道はほとんどこれを無視しています。
北朝鮮は前日の抗議に続きこの日(23日)の午前8時20分に、電話通信文で「護国訓練はわが国に対する攻撃である」と抗議しながら射撃訓練の中止を要求し、「南側が北側領海に砲射撃をしたときは座視してはいない」と強く警告しています。
問題はこの軍事演習が北朝鮮の強硬な警告を無視した中で行われたばかりか、この日(23日)の10時から同地域一帯の北側領海に、韓国軍が北側の警告を無視して砲射撃を加えたことにあります。そして14時34分、北側の砲撃が始まったのです。
ここまで書けば産経の報道がまったく事実関係を無視していることがわかると思います。しかもひどいことにこの記者は、「韓国軍が通常の射撃訓練をしていた」と書く前の2010.11.23 15:53の記事では「韓国軍、戦闘機を展開 北砲撃50発に80発応酬 軍事訓練に反応か」と題した記事を書いているので、「通常の射撃訓練」ではないことを知っていたわけです。歪曲と言うほかありません。産経の黒田記者はしっかりと「後継者」を育てているようです。
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