判決に関してメールに届いた内容を下記に紹介します。


 
既報のとおり、3月24日に東京地裁で行われた、
東京・日比谷大音楽堂使用許可取消に対する国家賠償請求訴訟の判決言い渡しで、
裁判所は、東京都が「右翼の妨害活動がある」という口実で、
朝鮮総連主催の集会で利用する会場(日比谷大音楽堂)の使用許可を取り消したのは、
憲法が保障する「集会の自由」を侵害するもので違法であるとして、
東京都に対して、損害賠償金約70万円を支払うよう命じる判決を言い渡し、
原告である総連側が勝訴しました!!

今回の判決では「暴力で集会等を妨害する者を規制するのは行政の義務であり、
平穏に集会を開催しようとする者の行為を規制するのは本末転倒である」と述べ、
右翼の妨害行為を規制する努力はせずに、
総連の正当且つ平和的な集会を規制した東京都の行為が違法であるとしたのです。

昨今の「対北朝鮮制裁強化」が叫ばれ、
「総連系」の団体や同胞に対しても「圧力」を加えても構わないとう風潮が漂っている中で、
意義のある判決だと思います。

下記、関連記事をいくつか転送しますので、参考にしてください。


[毎日新聞] 

朝鮮総連系集会:東京・日比谷公園の使用取り消し 都に賠償命令--東京地裁
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090325ddm041040135000c.html

東京都が都立日比谷公園大音楽堂(千代田区)の使用承認を取り消したのは、
憲法が保障する「集会の自由」の侵害として、
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の高徳羽副議長が都に約360万円の賠償を求めた訴訟で、
東京地裁は24日、約70万円の支払いを命じた。
須藤典明裁判長は「慎重な検討なく使用承認を取り消したのは違法だ」と述べた。

問題となったのは07年3月3日の「3・1節記念在日朝鮮人中央集会」で、
高副議長が実行委員会の代表を務めた。
都は同年1月に会場使用を認めたが、「右翼団体から抗議があり混乱が予想される」と
開催5日前に承認を取り消した。
東京地裁と同高裁が承認取り消しを認めない仮処分決定を出し、集会は予定通り開かれている。

判決は「暴力で集会を妨害しようとする者を規制すべきで、集会開催者を規制するのは本末転倒だ。
都の担当者は少数者の権利を保障するよう努力を尽くすべきだった」と慰謝料などの支払いを命じた。
判決後に会見した高副議長は「当然の判決。集会の妨害は絶対にあってはならない」と述べた。
【銭場裕司】

◇都建設局の話
承認取り消しは参加者や公園利用者の安全確保のために行った。
主張の一部が認められず遺憾で、今後の対応を検討する。


[日テレ動画ニュース]

日比谷大音楽堂使用許可取消しは不当、東京地裁が都に賠償命令
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20090324/20090324-00000081-nnn-soci.html

24日、東京地方裁判所で在日本朝鮮人総聯連合会側実行委員会が、
東京都がいったん認めた日比谷大音楽堂の使用許可を取消したことは不当として、
都に損害賠償を求めた訴訟の判決が出された。

判決は「右翼団体の抗議を回避しようとし、充分な検討を経ずに取り消したのは違法とし、
東京都側に70万6,500円の支払いを命じた。

判決文は「暴力で集会等を妨害する者を規制するのは行政の義務であり、
平穏に集会を開催しようとする者の行為を規制するのは本末転倒である」と
東京都の姿勢を強く非難した。(了)