栄養整形医学実践医の今日の独り言です。


"サプリメントを摂取しても、
なかなか体調が良くならない"

それはどこかに
『炎症』があるのかも知れません。

血液検査で分かる事もありますが、
実は
血液検査では分からないものもあります。

よく患者さんに聞かれます。

"炎症って何ですか?"

炎症は、
身体のどこかに
火事が起こっていると思って下さい。

火の粉が飛び散って、
そこで火事が広がっていきます。

大火になると
手がつけられなくなります。

だから、
小さい火事のうちに
鎮火しなくてはなりません。

しかし、
身体にも放火魔がいて、
いつどこで火事が起こるのか
分からないのです。

放火魔は火がつきやすいところを
いちも物色しています。

火をつけられやすい場所を知り、
普段から備えておく必要があります。

それが日々の身体のメンテナンスです。

身体で
炎症が起こりやすい場所があります。

まずは口腔内。
1番は歯です。
虫歯、
歯周病、
根幹部感染。

虫歯や歯周病は
痛みや出血などで分かりやすいですが、

根幹部感染は厄介です。

目に見えないところなので、
感染があっても気づかずに、
慢性炎症を起こします。

この慢性炎症は
あちこちに小さな火事を
長期間に渡って起こし続けます。

ずっと治らない皮膚炎だったり、
いつまでも痛い関節痛だったり、
謎の体調不良の原因になります。

上咽頭部にも
慢性炎症は潜んでいます。

典型的なのは蓄膿症ですが、
いつも頭が重い、
常に肩こりがある、
いつも怠くてしょうがない、
でも普通の検査で異常なし、

こんな症状は怪しいのです。

身体の不調は
栄養不足の事もありますが、

慢性炎症の事もあります。

身体の不調が栄養不足だと思って、
サプリメントを摂取しても、

根本原因が慢性炎症ならば、

いくらサプリメントを注ぎ込んでも
身体は不調のままで、

"このサプリ、ちっとも効かない!"

となってしまいます。

ちなみに
下痢がち、
便秘がち、
これは腸の炎症です。

口腔内、
上咽頭部、
腸、
これらの炎症を放っておいて、
栄養療法とは言えません。

サプリメントは
炎症のない身体でこそ
効果を発揮してくれます。

サプリメントを沢山飲む前に、
炎症を抑えることが大切なのです。


では、また。