雇うなら小学生 | 植松努のブログ

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講演でしゃべりきれないことを書きます。

今日も、小学生が見学旅行に来てくれました。

朗らかで、優しい子達でした。

 

植松電機に来た子達は、ロケットをつくらされます。

ちなみに、作り方は教えない、というスパルタ式です。

 

で、一番早いのは、小学生です。

で、学歴が上がるほど、どんどん製作時間が長くなっていきます。

なぜだろう?

 

人生の時間をかけて、多くを経験してきたはずの高校生や大学生が、

小学生よりも遅い。

 

その原因は、学歴が上がるほど、

(1)教え合わない

=間違ったことを教えたら責任が・・・

(2)助けあわない

=助けようとして、断られたらつらい。

(3)尋ねない

=そんなこともしらないの?と思われる。

もしくは、質問したことで、相手に負担になるのではないかと考える。

(4)まわりをみない

=カンニングしないことが染みついているのかな?

という傾向が強まっていくように感じます。

 

その結果、学歴が上がるほど、迷ったり、悩んだりして、

1人でフリーズしてる時間が増えます。

他には、説明書の文章の意味を理解しない。説明書の図を理解できない。

というのも、なぜか、学歴が上がるほどその傾向が強くなります。

 

小学生は、とりあえずやってみます。

うまくいかなかったら、やり直します。

うまくいったら、それをまわりの子に伝えます。

それを聞いた子は、ためしにやってみて、うまくいったら、すぐに伝えます。

それが、どんどん広がっていきます。

まるで、全にして個、個にして全、ナウシカの王蟲のようです。

 

なぜ、学歴が上がるほど、問題解決能力や、コミニュケーション能力が低下するのか?

そりゃもう、現在の教育になんらかの問題があるからでしょ。

その見直しとして、スーパーサイエンスハイスクールがあり、

大学の入試改革があり・・・。

しかし、全体を見たら、旧態のままです。

 

「いやほんと、小学生雇いたいわ。」

経営者で話をすると、こういう話題になることもしばしばです。

これからの日本を救えるのは、受験や学歴という価値感に汚染されていない

人なんじゃないかな、と僕は思っています。

 

本当は、地方には、そういう子どもが多そうな気がしますが、

実はそうではないです。

地方の中途半端な自称進学校ほど、むちゃくちゃな受験対策をやります。

生徒の希望なんて無視で、成績がよければ、とにかく、国公立理系を受けさせます。

医学部なんて受けることがいたら、大手柄です。

なぜなら、過疎化で、学校の統廃合が進んでいるから、

生き残るために必死だからです。

そこでは、生徒のためではなく、学校のための進路指導が行われます。

それは、部活動なども同じです。

生き残るために、無茶な勝利至上主義に走りがちです。

それが、子ども達にどれほどの犠牲を強いていることか・・・。

残念なのは、保護者も学校と一緒になって、学歴と勝利を追い求めるということです。

合い言葉は「子どものために」「子どもの可能性を引き出すために」

 

誰のための教育なのか。

学校の存続のためなのか?

保護者の見栄のためなのか?

 

僕は、見学に来てくれた子達に、最後に話します。

 

お願いだから、大人の昔の常識なんかに負けないで。

大人が「無理だ」「難しい」というのを信じないで。

必ず、自分で試して確認して。

そして、お願いだから、大人の顔色をうかがって人生を決めないで。

みんなの人生はみんなのものだからね。

大好きなことを増やして、やってみたいことをどんどんしゃべって、

仲間を増やして、夢をどんどん実現していくんだよ。

 

言われたことを、言われたとおりにやっていたら、

年功序列で給料が増えた時代は、とっくに終わったんですってばよ。

てことに、気がついていない大人のいかに多いことか・・・。