つづき | 日本のお姉さん

つづき

付属資料4:マグロウヒル社の歴史教科書(慰安婦部分の記述)一邦訳
慰安婦
戦時における女性の経験は、常に、気高いもの、力を与えるものばかりであったわけではない。
日本軍は、「慰安所」ないし「慰安施設」と呼ばれる軍用売春宿で働かせるために、最大で20万人にも及ぶ14歳から20歳までの女性を、強制的に募集し、徴集し、制圧した。日本軍は、部隊に対し、天皇からの贈物であるとして、これら女性を提供した。これら女性は、朝鮮、台湾及び満州といった日本の植民地、また、フィリピン及びその他の東南アジア諸国の占領地の出身である。女性の大半は朝鮮及び中国の出身である。
いったんこの帝国の売春サービスに強制的に組み込まれると、「慰安婦」たちは、一日あたり、20人から30人の男性の相手をさせられた。戦闘地域に配置され、これら女性はしばしば、兵隊らと同じリスクに直面し、多くが戦争犠牲者となった。他の者も、逃亡を企てたり、性病にかかったりした場合には、日本の兵士によって殺害された。戦争の終結に際し、この活動をもみ消すために、多数の慰安婦が殺害された。日本兵のための慰安所の設置の背景には、中国人女性に対する大量強姦の発生した南京の恐怖があった。そのような残虐行為の発生を回避するために、日本軍は別の戦争の恐怖を生み出した。戦争を生き延びた慰安婦たちは、深い恥辱を経験し、過去を隠したり、または、家族から絶縁を受けたりした。彼女らは、戦後も、慰安や平静を得ることはほとんどなかったo (外務省仮
付属資料5:19人の日本人歴史家有志による「McGraw-Hill社への是正勧告」
McGl,aW_耳ill社-の訂正勧告
2015年3月17日
19人の日本人歴史家有志
前文
2015年2月11日の産経新聞は、米国の公立高校等で使われている世界史の教科書に、旧日本軍による慰安婦強制連行など事実と異なる記述がある問題で、昨年11月と12月に日本の外務省が出版元のマグロウヒル社と執筆者のジーグラー教授(ハワイ大学)に訂正を申し入れたことを報道した。

2月7日の東亜日報、2月10日のワシントン・ポストも同様の記事を掲載した。

それが契機となって、1月2日の全米歴史学会の年次大会にさいし、19人の歴史家有志が、アレクシス.ダデン教授(コネティカット大学)がとりまとめ役で、吉見義明教授に代表される「日本の歴史家たちと連帯」して、出版社と執筆者を日本政府の「検閲」から守ろうと呼びかける声明を作成、

学会の月報3月号(3月2日発行)に掲載された(別添資料1参照)0

われわれは外務省が申し入れた内容は知らされていないが、マグロウヒル社の教科書『伝統と遭遇』の第5版853ページで「慰安婦」と題した記述を検分すると、多くの不適切な箇所を発見した。

とりあえず、下記のような8箇所の事実誤認部分(①~⑧)に限定して、理由を付し、マグロウヒル社が自発的に是正されるよう勧告するものであるo

教科書のコラムのテキスト
以下に、マグロウヒル社の教科書の書誌情報と、コラム「慰安婦」の全文を掲載する。続いて、文中に①から⑧まで下線を引いた箇所について、コメントで問題点を指摘した
文字化けするので、コピペできませんでしたので、PDFを読みに行ってください。↓
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/2015-rebuttal.pdf

コメント
① fbrciblyrecruked,conscripted 19人の米歴史家の声明で、連帯する日本の歴史家たちの中でただ一人実名で言及されている吉見義明は、著書の中で、慰安婦のうちの「最多は(コリアン・ブローカーに)だまされて(deceived)」慰安婦になった、と記している(Yoshimi Yoshiaki,ComfortWomen,Columbia
UhiversityPress,2000,p,103)0
吉見は日本のテレビの討論番組でも、「朝鮮半島における強制連行の証拠はない」と述べている。

朝鮮半島における慰安婦の調達では、当事者の多くは朝鮮人が占めており、関係者の相互関係の全体像は、次の模式図で表される。
IJapaneseLocalTroops
IJapaneseLocalTroops
卜cof2Lract - r l
Parent → Broker → BrothelOwnerorPjnlp 一一一Com氏)rtStation
(Korean) (Korean) (KoreanandJapanese) cofLtPaCt I
l P soldier
Daughter (JapaneseandKorean)

② asmanyastwohundredthousandwomenこの数字は過大すぎるo

秦郁彦は⑤で示したように、約2万と推計、吉見義明は「最低でも5万人前後」(『歴史学研究』845号、2008年、p.4)と記述している。

また、⑥の解説をも参照せよ。

③ agefわurteentotwenty1945年フィリピンで米軍の描虜になった慰安婦20人(日本人11,朝鮮人6,台湾入3)の調査カードによると、うち19人が20歳以上である。(USNationalArchives,RG389-PMG).twentyはtwentiesと修正すべきである。

④ asagiftfromtheemperor 教科書としては、国家元首(nationalhead)に対する、あまりに非礼な(tooimpolite)表現である。

⑤ majorityofthewomencamefiomKoreaandChina 秦の推計では、全慰安婦数は約2万人で、そのうち最も多数を占めるのは日本人の約8000人、朝鮮人はその半数の約4000人、Chinese and othersは約8000人であった

⑥ betweentwentyandtl血ymeneachday ② と⑥ほ、きわめて誇大な数字であり、自己矛盾(self-contradiction)の関係にある。

「20万人の慰安婦」(②)が「毎日20人~30人の男性を相手にした」(⑥)とすれば、日本軍は毎日400万回~600万回の性的奉仕を調達したことになる。

他方、1943年の日本陸軍のoverseas兵力(streng血)は約100万であった。

教科書に従えば、彼らは全員が「毎日、4回~6回」慰安所にかよったことになる.

戦闘する暇も、まともに生活する暇さえもなくなる。

⑦ thesamerisksassoldiel・S 慰安婦と看護婦は戦闘地域ではない後方の安全な場所で勤務していたC
前腺frontlineで兵を慰安婦の護衛に割く余裕はなかった。

⑧ massacredlal・genumbersofcomfollwomen 根拠史料は何なのかO
もしそういうことがあれば、東京裁判や各地のBC級軍事裁判で裁かれているはずであるが、そういう記録はない。何人を、いつ、どこで殺害したか、証拠がなければ教科書に書くことは適切でない。

秦は、慰安婦の死亡率を日赤看護婦(26,295人)の死亡率4・2%とほぼ同じと推定した。(秦『慰安婦と戦場の性』p406)

秦郁彦11ruh'ko励TA 日本大学*
明石陽至YoLLTi'A戯SEJ 南山大学
麻田貞雄SadaoAJSALA 同志社大学
鄭大均DaehylZBCHttNG首都大学東京
藤岡信勝NobuhatsuFUnOLZu 拓殖大学
古田博司戯・oskEF乙堺UTA 筑波大学
芳賀徹ToLmE4GA 東京大学
長谷川毒千子AGchilroE4SE曲lPLl 埼玉大学
平川祐弘Suhehl'1・01ERAZA帆東京大学
百地章Ahiz.aMiOMOCm 日本大学
中西輝政TemmasaN4BaNL5:W 京都大学
西岡カTsutomuN+SETOLbH 東京基督教大学
呉善花SoLZfa OH 拓殖大学

大原康男Yasuo OHE4RA.国学院大学
酒井信彦Nobuhl'koJS+ARAZ 東京大学
島田洋一Yoh'chl'SH+AdALA 福井県立大学
高橋久志Hl'sas丘1'ZABaZ2ASBT上智大学
高橋史朗A5鮎1・OL劫且A毘45Hz 明星大学
山下英次Elji'滋ま脇SHTTA 大阪市立大学
*名前の順番は、ファミリーネームの英語表記のアルファベット順とした
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/2015-rebuttal.pdf
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付属資料1:'20AmericanHistorians'Statement'(原文)
付属資料2:「20人のアメリカ人歴史家の声明」(付属資料1の邦訳

「日本の歴史家たちと連帯す
日本政府は最近、第二次世界大戦中に日本帝国陸軍の野蛮な性的搾取制度のもとで坤
吟した「慰安婦」についての国内外の歴史教科書の記述を削除させようとしているが、
われわれは歴史家として落胆の思いをここに表明する。
歴史家たちは、搾取された女性の数が数万なのか数十万なのか、その調達に関して葦
はどのような役割をはたしたのか、論争を続けている。だが、歴史家・吉見義明の日本
政府公文書館での綿密な調査と、アジア全域にわたる生存者の証言によって、国営性奴
隷制というべきシステムの本質的な特徴が詩論の余地無く明らかになっている。女性達


の多くは、みずからの意思に反して徴用され、移動の自由のない前線の駐屯地に連行さ
れた。生存者たちは、軍人に強姦され、逃亡しようとして殴打されたことを生々しく語
っているo
安倍晋三首相の現政権は、愛国心教育を推進する努力の一環として、慰安婦について
の確立した歴史に公然と異議を唱え、教科書の記述を削除させようとしている。保守系
の政治家の中に柱、国家の責任を否定するために睦律的義論を持ち出す者もいれば、生
き残りの慰安婦を侮辱する者もいる。右翼の過激派は、慰安婦制度と犠牲者の話を記録
する作業に従事するジャーナリストや学者を脅迫し威嚇している。
みずからの利益に合わせて歴史を語ろうとするのは、日本政府だけではないことをわ
れわれは認めるOアメリカ合衆国では、州や地方の教育委員会が、例えば、アフリカ系
アメリカ人奴隷制を暖味にするように教科書を書きかえようとしたり、ベトナム戦争に


ついての「非愛国的」記述を削除しようとしたりしている。2014年、ロシアでは、
第二次世界大戦中のソ連の行動について政府が誤情報と認定したものを拡散すると犯
罪とされる法律が成立した。今年はアルメニア人大虐殺事件100周年にあたり、トル
コ政府に責任があると主張したトルコ市民は誰でも牢屋に送られることになった。しか


しながら、日本政府は、国内外の歴史家の著作を直接狙い撃ちしているのである0
2014年11月7日、日本の外務省はニューヨーク総領事に指示し、マグロウヒル
社に対して、ハーバートジーグラーとジェリー・ベントリーの二人の歴史家が書いた
同社の世界史教科書『伝統と遭遇一過去-のグローバルなまなざし』の中にある慰安婦


の記述を訂正するよう求めた。
2015年1月15日、ウォールストリートジャーナルは、昨年12月に日本の外交
官とマグロウヒル社の代表との間で行われた会合について報道した。二つのパラグラフ


の削除を求める日本政府の要望に対して、学者たちは慰安婦に関する史実を確立してい


ると述べて、同社はこれを拒否した.

2015年1月29日、さらにニューヨークタイムスは、日本の首相が国会審議の場
で、直接、件の教科書を問題として取り上げ、政府が「なすべき修正に失敗した」こと
を知って「衝撃を受けた」と語ったと報道した。
われわれは出版社を応援するとともに、いかなる政府も歴史を検閲する権利を持たな
いとする著者ハーバートジーグラーの見解に同意するOわれわれは、日本だけでなく
どこの地域であろうと、第二次世界大戦の慰安婦問題その他の暴虐行為に関する事実を


明るみに出そうと働いている多くの歴史家たちと連帯するo
われわれが歴史を研究し、歴史を書くのは、過去から学ぶためである。従って、われ
われはも出版社や歴史家に圧力をかけ、その研究成果を政治的目的のために書き変えさ


せようとする国家や特定の利益集団の動きに反対するものである。
ジェレミ一・エイデルマンJel・emyAdelmaB プリンストン大学
W ・ジェレイニ・コブWJelaDl'Cobb コネティカット大学
アレクシス・ダデンAlexz'sDudden コネティカット大学
サビーヌ.フラスタックSabl・ne乃ujtsEtzdrカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校
シェ/レドン・ギャロンSLeldonGal・On プリンストン大学
キャロル・グラックCBmlGEluek コロンビア大学
マーク・ヒ-リーMarlEHealey コネティカット大学
ミリアム・キングバーグMIl・1'amBi'ngsbel,g コロラド大学
ニコライ・コポソヴNikolayKoposov ジョージア工科大学
ピーターーカツニックPetej・Kuzm'akアメリカン大学
パトリック.マニング_鞄由.jcManDiugピッツバーグ大学
デヴイン・ペンダスDe血PeDdas ボストン大学
マーク・セルデンMarlfSeldeD コ-ネル大学
フランジスカ・セラフイムFranzI'shaSerBPh'm ボストン大学
ステファン・タナカStefanTanaka カリフォルニア大学サンディエゴ校
ジェフリー7ワッサーストムJet丑・eyWaSSel・StOm カリフォルニア大学ア-ヴァイ
ン校
テオドール・ジュン・ヨーTheodol・eJLTniToo ハワイ大学
ハーバート・ジーグラーHel・bertZl'e81e).ハワイ大学
編集者による注記このアピールは、2015年1月2日、ニューヨーク市における
アメリカ歴史学会年次大会の折りに開かれた非公式の会合に由来するものである。
(藤岡信勝訳)
~~~~~~文字化けするので、PDFを読みに行ってください。↓
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/2015-rebuttal.pdf
付属資料3:マグロウヒル社の歴史教科書(慰安婦部分の記述)-原文
~~~~~~

SDHF Newsletter No.99J 110人の日本学者の反論



「慰安婦問題」
アメリカの学者声明に日本の学者110名が反論
外国人特派員協会で記者会見

アメリカの日本研究者ら187人が、5月5日、慰安婦問題を中心とする歴史問題について声明を発表し、日本の安倍首相の「70年談話」に牽制のメッセージを送りました。

このことは、海外メディアのみならず、朝日新聞、毎日新聞など日本の代表的な新聞でも大きく報道され、その後も何度も紙面で取り上げられました。

これに対し、110人の日本の学者が署名し、上記声明に返答する見解を、8月6日外国人特派員協会で記者会見を開いて発表しました。

*開会挨拶 「日本人学者からの応答の基本的スタンスと論点」渡辺利夫(拓殖大学総長)
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Watanabe.pdf

*声明文 「慰安婦に関する米学者声明への日本の学者からの返答
事実に基づいた建設的な対話こそが必要」
http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Watanabe11.pdf

英文の声明等は下記の通りです。

平成27年8月12日 「史実を世界に発信する会」茂木弘道

Japanese Scholars’ Reply to the American Scholar’s
Comfort Women Statement
In search of a constructive dialogue based upon facts

On May 5, 2015, 187 American scholars issued their statement on historical
understanding centering around “comfort women” issue, and pressured PM Abe
to express his apology in his statement commemorating 70th anniversary of
the end of WWII.
The American scholar’s statement has been reported repeatedly not only in
the Japanese media such as The Asahi Shimbun or The Mainichi Shimbun, but
also in the media oversea.
On August 6, 2015, at a press conference held at Foreign Correspondence Club
Japan, 110 Japanese scholars’ Statement rebutting the above-mentioned
American scholar’s statement was disclosed.

*Opening Address by Representative of 110 Scholar’s Group:
“Basic Standpoint of Rebuttal from the Japanese Scholars”
By WATANABE Toshio, Chancellor, Takushoku University
http://www.sdh-fact.com/CL/Watanabe-opening-address.pdf
*Statement:
“Japanese Scholars’ Reply to the American Scholars’ Comfort Women
Statement”
In search of a constructive dialogue based upon facts
http://www.sdh-fact.com/CL/Japanese-Scholars.pdf

Questions are welcome.

MOTEKI Hiromichi, Secretary General
for KASE Hideaki, Chairman
Society for the Dissemination of Historical Fact