ISIS支配地域に日本人のフリをした中国人が押し寄せている!? | 日本のお姉さん

ISIS支配地域に日本人のフリをした中国人が押し寄せている!?

ISIS支配地域に日本人のフリをした中国人が押し寄せている!?
2015年02月05日 09時02分提供:日刊SPA!

日本政府の努力もむなしく、ISIS(通称“イスラム国”)に拘束されていた日本人二人が殺害された。まずは亡くなられた後藤健二さん、湯川遥菜さんに哀悼の意を表したい。

無残な結末に衝撃冷めやらぬ一方、ISISに日本人構成員がいるという情報も飛び交っている。

「週刊文春」2月5日号では29歳の日本人女性がイスラム系フランス人夫とともに渡航したと報じており、2/3発売の週刊SPA!においても、日本人構成員についてさらに詳しく掲載している。

だが、さらに仰天するのは「日本人を偽って」渡航する集団がいる可能性があるというのだ。ISIS支配地域での取材を行ったジャーナリストの鈴木美優氏は、次のように語る。

「日本人戦闘員がいるという話は、現地で何度も耳にしました。私もヌスラ戦線の戦士から、『日本人戦闘員が13人来ていて、半分はヌスラ戦線、半分はアフラール・シャームに割り当てられた』と聞いた。『こんなヤツが来た』と言って、その人たちが持っていたという日本のパスポート画像も見せてくれました。ただ偽造の可能性もあるし、彼らが本当に全員日本人であるとは思っていません」

支配地域にはウィグル族の過激派組織を中心とした中国国籍者が300人以上入り込んでいると言われる。

ウィグル人の風貌は一般的な東アジア人とは異なるためわかりやすいが、鈴木氏によると中には日本人に似た人も何人か紛れ込んでいたという。中国政府がアサド政権を支持しているため、漢族の風貌である場合は、まずスパイを疑われ、そう簡単には入り込めない。

「現地にアジア人が13人もいたらかなり目立つし、まず中国人だと疑われます。私も日本人3人で歩いていると自由シリア軍の兵士がやってきて『中国人じゃないだろうな』と尋問され、パスポートを見せてようやく解放してもらったという経験があります。人質事件とは裏腹に現地では本来、日本人というと通りが良くなるため、それを利用して入って来る人がいてもおかしくないとは思います」

日本人をかたる中国人、またはその他がいるとすれば、その理由は何か。シリア・イラクで取材経験のあるジャーナリスト、村上和巳氏はこのように話す。戦闘員として参加する場合は、忠誠の証拠としてパスポートは焼却されるというが……。

「1つには、中国パスポートの信頼度の低さがあると思います。中国出国後の入国審査や渡航の自由に、日本と中国の旅券では雲泥の差がありますので。また非戦闘員ではなく単なる参加の場合、帰国後の検挙も理由として考えられるでしょう。それ以前にウイグル関係でイスラム教徒のテロ活動に目を光らせている中国の場合、日本以上に海外でのイスラム教テロ参加者に厳しく対応する可能性が高い」

また万が一、身分を偽っていることがISISにバレたとしても、たいした痛手にはならない。

「ISISの敵はあくまでも英米で、中国とはさほど利害関係がない。有志連合に加盟している日本政府のほうをよほど敵視しているのはいうまでもないでしょう」

いずれにしろ、これ以上日本国民に被害が及ぶことがないことを願うばかりだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
http://yukan-news.ameba.jp/20150205-25/

ネット駆使するイスラム国 正当性訴える「PR動画」多数製作
2015年02月03日 07時00分 提供:NEWSポストセブン

イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束された湯川遥菜氏、後藤健二氏の戦慄の画像は、動画サイトなどを通じて瞬く間に全世界に配信された。

自国民が被害者となったことで、日本でもインターネットを駆使したイスラム国の広報活動が知られるようになったが、残虐な画像は日々配信されている。

「その主な狙いは敵対するシリア軍やイラク軍、有志国軍の兵士、さらには支配地域の住民らを恐怖に陥れて萎縮させることですが、同時に全世界にイスラム国の脅威を知らしめることにつながっています」(軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏)

一方で、彼らは、自らの正当性を訴え、仲間を増やすための“PR動画”も数多く製作。


「兵士たちの勇姿を強調するリアルな戦闘の動画のほか、人気ゲームを模して仲間入りを呼びかけるリクルート・ビデオも作られています。また、無料のオンライン雑誌『DABIQ(ダービク)』を配信し、孤児や貧しい人々に食事や戦利品を分け与える様子を記事にしています」(元駐シリア特命全権大使・国枝昌樹氏)

かつてヒトラーは、当時先端のメディアだった映画をプロパガンダに利用した。イスラム国は、全世界に瞬時に通じるネットのSNSなどを活用して規模の拡大を試みる。敵には恐怖を、味方になりそうな若者には兵士の勇敢な姿を植え付けている。

※週刊ポスト2015年2月13日号
http://news.ameba.jp/20150203-98/
イスラム国」の影響を受けたローンウルフ型テロの脅威
2015.02.03 ニュース

安倍首相の中東訪問がテロの呼び水になったのでは、と野党は国会での検証を要請する構えだ(写真はイスラエルでのネタニヤフ氏との記者会見の模様 AFP=時事)

2月1日午前5時すぎ、過激組織「イスラム国」に人質として拘束されていた後藤健二さんの殺害動画が公開された。日本を、そして世界の注目を集めた日本人人質事件は、人質2名の殺害という、最悪の結末でいったん、幕を閉じてしまった。

だが、動画で「イスラム国」の覆面の男(英国出身の「ジーディ・ジョン」と呼ばれる男と思われる)が発した「今後も日本国民はどこにいても殺される」という脅し文句は、単なるこけおどしなのか、それとも警戒に足るべきものなのか?

実際に、カナダやオーストラリア、フランスでは「イスラム国」の影響を受けたと思われる人物によるテロが相次いでいる。こうしたテロは今後も連鎖するのか? 『イスラム国の正体』(ベスト新書)の
著書があり、イスラム過激派に詳しい軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏に聞いた。

「かつてのアルカイダのように、組織がメンバーを現地国に派遣し、スリーパー・セル(潜伏工作員)として時間をかけてテロ作戦を準備するタイプの本格的なテロは、各国の治安当局の努力によってかなり難しくなってきています。その代わりに急増しているのが、テロ組織を支持する個人、または少人数の仲間内グループによるテロです。組織とは直接は接触せず、独自に計画して実行する。これは専門用語で“ローンウルフ(一匹狼)型テロ”と言うのですが、欧米でも今もっとも警戒されています。実際、13年のボストンマラソン爆弾テロなど、近年の欧米のテロ事件はほとんどこれです」

ローンウルフ型のテロリストは、どこの国にもおり、従来の過激派組織と接点がないので、治安当局としては把握のしようがない。

「ローンウルフ型テロは規模が小さくなりがちですが、それでも危険なことに変わりない。テロは似たスタイルのものが伝播して一時的に流行することが多く、今は世界中でローンウルフ型のテロが起きやすい状況といえます」

テロの連鎖は日本をも襲うのか。日本人も今、警戒すべき時だ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>

【黒井文太郎氏】
‘63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、軍事ジャーナリストに。著書に『イスラムのテロリスト』(講談社+α新書)など多数

※2/3発売の週刊SPA!では「日本の重要施設を「イスラム国」が狙っている!」という特集を掲載中。
DQNも兵士に!?「イスラム国」構成員の正体
DMMニュース 2015/2/4 15:50
フリージャーナリストの後藤健二氏(47)を殺害したとする動画をインターネットで公開したイスラム教スンニ派過激組織「ISIS(イラクとシリアのイスラム国)」。他のテロ組織とは大きく異なる点として、常軌を逸した残虐性とともに指摘されているのが、独自の広報戦略だ。
インターネットを駆使して世界中から戦闘員を集める彼ら。リクルート手段の1つになっているのが、「イスラムテロリストの2ちゃんねる」ともいわれる掲示板である。
「このナイフはケンジを殺すだけでなく、おまえ(日本)の国民を場所を問わずに殺戮する。日本にとっての悪夢の始まりだ」
日本時間2月1日午前、ISISが発したビデオメッセージ。過去の首切り動画にも登場した「ジハーディー(ジハード主義の)ジョン」とみられる黒装束の男が、ナイフを手に声明を読み上げる。傍らに座る後藤さんとみられる男性の首にナイフを当てると、画面は暗転。その直後、首を斬られた男性の遺体が映し出された。
痛ましいこの動画は、アラビア語の掲示板サイト「プラットホーム・メディア」に投稿された。日本語で「ジハード(聖戦)の広報フォーラム」と呼ばれるこのサイトには、これまで日本政府などに出された動画メッセージもこのサイトにアップされている。
イスラム国の戦闘員をはじめとするイスラム過激派メンバーも利用し、
「ISISの活動を宣伝する舞台のひとつになっている」(大手紙外信部記者)
という。
メディアを駆使してDQN集め
2011年に米軍によって殺害された「アルカイダ」指導者、オサマ・ビン・ラディンの顔写真が掲載されていることからも一目瞭然だが、サイトに集まるのはイスラム過激派のメンバーやその支持者が多い。
掲示板には、残酷な処刑シーンや死体写真がこれでもか、とアップされる。
今回の事件に関する書き込みも多く、後藤さんの殺害が明らかになる前の先月末には、
「カウントダウンが始まった。『イスラム国』の戦闘員はナイフを見つめている」
という犯行予告のような投稿もなされた。中東研究者の1人が解説する。
「サイトは日本でいう『2ちゃんねる』のようなもので、書き込みを行っているのは、必ずしもイスラム教の信者ではない。ほとんどは、過激思想に傾倒するジハードファンと呼ばれる輩だ。暴力的でショッキングな表現を好むやつらで、言うならばあちらのDQN(ネット用語でヤンキーや粗暴な若者を指す)連中だ」
ISISが広報ツールに利用するのは、このサイトだけではない。
ネット上に、「DABIQ(ダービック)」と題した機関誌を公開。最新号である第6号では、拘束されたヨルダン人パイロットのインタビューも掲載している。
「ダービックとは、イラクの激戦区の名前で、ISISの戦果の報告が内容のほとんどだ。欧米諸国や敵対組織への敵意を煽るネガティブキャンペーンに用いられており、敵対するイスラエルのネタ二ヤフ首相、オバマ米大統領の発言を『敵の語録』として載せたりもしている」(同前)
ISISは、こうしたメディアを駆使して、世界中から洗脳しやすいDQNを集め、戦闘員に仕立て上げている。
世界に恐怖をふりまくテロ組織の内実は、ネットリテラシーの低いDQNの集まりだともいえるわけだ。
(取材・文/浅間三蔵)
http://news.merumo.ne.jp/article/genre/2482656