平成18年11月3日
谷川岳1977m

天気 快晴

行程
厳剛新道マチガ沢登山口830m(6:30)⇒ガレ沢のコル1500m(8:00)⇒肩の小屋1910m⇒トマの耳1963m⇒オキの耳1977m(9:00)~一ノ倉岳1974m⇒オキの耳⇒トマの耳⇒肩の小屋⇒西黒尾根⇒土合800m⇒マチガ沢(15:50)

累積標高差 約1450m



nyaon1さんのブログ-11月3日7:12 厳剛新道第一見晴らしから一ノ倉沢



前日の2日夜10時ぐらいに土浦を出発。
メンバーは23歳筑波大生の植田、24歳フリーターの宮原、36歳フリーターで元プロボクサーの修くんと私の4人。


4人にとってそもそも本格?登山が今回初めて。
宮原くんにいたっては軽いハイキングさえ経験が無い。


クルマは2台に分乗。植田号オレンジ色のマツダロードスターは寒い中オープンで上越国境の谷川岳を目指すことに。
同乗した宮原くんが気の毒。もちろん植田くんは余裕しゃくしゃく。



夜中1時過ぎにマチガ沢の登山口近くの駐車スペースに到着。朝まで車中仮眠。
朝方パンやゼリーで皆軽い食事を済ませていよいよ登山開始。
天候は微風快晴でこんな好天はめったにないこと。


登山開始して30分後には本日目指すピークと山の全容が見渡せた。
険しく美しく雄大な谷川岳に皆心中圧倒され感嘆した。


とはいうものの初めての本格登山に意気揚々としていたのは修くんと植田くんのみ。
私と宮原くんは息も絶え絶えにただ必死に喰らいつき先行の2人を追うのみ。

1時間30分で西黒尾根ルートとの合流であり天神尾根まで見渡せるガレ沢のコルに出たのである。
nyaon1さんのブログ-11月3日8:04 ガレ沢の頭1

写真の前2人、白シャツの2人が先行組。


nyaon1さんのブログ-11月3日8:04 ガレ沢の頭2

ここまでは思い返せば楽な方だった。この先の頂上まで標高差450mの岩場が急登なのだ。
相変わらず先行する2人。必死に追いすがる2人。まるで世相を反映した二極化の様。


頂上であるオキの耳到達は9時ちょうど。所要時間2時間30分。

nyaon1さんのブログ-11月3日9:35 オキノ耳

nyaon1さんのブログ-11月3日9:01 トマノ耳
産まれて初めての本格?登山。そして産まれて初めて見る2000m級の山頂の風景に感動を覚える。
皆ケータイカメラしか持ってないがそれぞれ記念に写メ撮影をする。


またとない好天だったので遠くの山並みを見渡せた。
そして足元の断崖絶壁は世界でも他の追随を許さない魔の山、一ノ倉沢である。
我々とは趣旨の違った、それも上級者による岸壁登攀なのだが700余名の犠牲者を出しているのだ。


nyaon1さんのブログ-11月3日11:09 オキノ耳手前の岩場で植田くん



nyaon1さんのブログ-11月3日11:35 オキノ耳で自分
持参したパンなどを食して稜線を一ノ倉岳まで縦走する。
そんなこんなで稜線付近に5時間も滞在していた。

下山はガレ沢のコルから西黒尾根コース。単調で急なコースだ。
ここの下りではすでに足にマメができていてさらにヒザも痛かった。
我々初心者にはかなりな苦行だった。修くんを除いて。


午後4時ぐらいに全員無事下山。
この経験は全員を大きくさせた…ことだろう。そう思いたい。



この日の宿は水上温泉郷のすぐ近く谷川温泉にある谷川ペンションくるみ村「ペンション ブルーベリー」である。


ログハウス調の建材で建てられたこじんまりとした家庭的ペンションだ。
神経質そうで銀行や役所の窓口係りのような主人が愛想も少なく事務的に迎えてくれた。
きっとあのオヤジはサイボーグだw


疲労を癒すためにとりあえずお風呂へ。
外風呂は半露天風呂になっており、家族ごとに鍵を掛けて入るのだ。
とりあえずカラダにかけようと桶ですくうとお湯が熱い!熱過ぎる!
裸の男2人で寒いのに水で薄め湯船をかき混ぜて、と大変だった。

夕食は創作洋風料理でメインは魚のクリームソース煮。
とてもおいしい、というかかなりおいしい料理だったが山歩きの後には少し物足りない量感だった。
ご飯はなんとも比較しようもなくおいしいご飯だった。
なんでなのか?空腹がそう感じさせたのか、米がおいしいのか。
その後の登山後に食べたご飯でもあそこまでおいしいご飯にはありついていない。
ただ全員満腹になる前にご飯もなくなってしまい量的に物足りない感じだった。

ここのオヤジはサラリーマン時代の管理経営が染付いていて山屋を満足させるボリュームには配慮出来ていないと推察される。
なんでか?翌朝の朝食でもパン不足だったからだ。
オヤジはパンが無くなるともう都合が悪いから食堂に顔出さなくなってしまった。
もっとパン食わせろと言いたかった。

ペンション ブルーベリー 一泊二食付きで料金7500円。
今時リーズナブルで安い値段だ。食事の味もかなりいい。
が、愛想はそれなりで食事のボリュームもそれなりである。惜しまれるところだ。