震災の記憶③弟との再会 | なおcafe

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ひとまわり年下夫との日々  宮城→大阪→宮城

震災当時の記録のつづきです。


二日目、避難所でむかえた朝です。


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[3月12日 朝]

何回もの余震、ラジオから鳴り響く緊急地震速報。

ほとんど眠れずに朝になった。

避難所に新聞が届けられ(こんなときでも新聞が届くことに驚き)

初めて被害の状況を写真で見た。

津波の被害、海の上の火災、福島の原発…

現実に起きたことだとは思えなかった。


ふと見ると弟が目の前に立っていた。

わたし「あれ??帰って来れたの?」

弟「あ~!いたいた!!

泥で近くまで行けなかったけど家はあったよ!

昨日夜遅くに帰ってきたんだけど、校庭にイプサム(うちの車)ないからここじゃないのかなって思ってた。避難者の名前にも書いてないし。

朝になったら探そうと思って車で寝てたんだよ」

(最初に名前とか聞かれたのに手違いで?母とわたしの名前は避難者として壁に貼られていなかった)

わたし「家あった?よかった!!イプサムは家に置いてきたんだよ」

弟「あれ?家の駐車場に車なかったよ?」

母「…じゃあ車は津波で流されたのかも…。。」

弟「道路は途中までしか行けないけど俺の車で家に行ってみる?」

わたし「そうだね…家の様子も気になるし」

弟の車で家に向かうことにした。

道路は地震で亀裂が入ったりデコボコになっていたので、ゆっくり走った。





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