深夜食堂には、懐かしの顔馴染みが、並んでいました。

前作の最終回から2年も時間がたっているのに、鈴木常吉「思ひ出」が流れて、相変わらずのレギュラーの常連さん達の深夜食堂でのこだわりの食を観ると、新宿のゴールデン街の深夜食堂の世界にすぐに入り込めた。

第二部のスタートは、前作の第一話で謎だった竜さんの思い出食のタコウインナーの話が中心で進む。 10話のエピソードで登場した刑事さんは、実は竜さんと高校の同級生だったりと、第一部の最終回から、第2部を繋ぐエピソードを上手く取り入れた脚本が逸品です。

第一部の1部『赤いウィンナーと玉子焼き』で、ヤクザの竜さんとオネエ系の小寿々さんのエピソードが中心に進むんですが、小寿々さんが入院した竜さんに、マスターの作った赤いウィンナーと玉子焼きが入ったお弁当を持参して見舞った時に、
「竜ちゃんは、ウィンナーに思い入れがあるの?」
小寿々さんが尋ねたら竜さんがその話はしたくないというように、ポケットからサングラスを取りだして掛けた。
その後のエピソ-ドが、第二部のスタート『再び赤いウインナー』に繋がる。

刑事さんにとっても思い入れがあった赤いタコさんウィンナー
彼の口からマスターに語ったのは、野球の名門の花形選手だった竜さんが、転落の原因になった野球部の女子マネージャ-と彼女の作る弁当の定番料理の赤いウィンナーの話。
その彼女が、再発したガンで入院している事や、竜さんに会いたがっているけど、彼は誘っても見舞いにいかない事

その話を聞いたマスターが竜さんに言ったのは
”あんたがきめるんじゃない、会う会わないは相手が決めるんだ”
その言葉が後押しになって、同級生の刑事と見舞いに行く決心をする。

それから、亡くなるまでは5分もないエピソードが盛り込まれ、彼らが喪服で食堂のカウンターに座っている姿で終わる。
それは、最終話の2年前の過去からドラマが始まり、今で終わったんだと気付く。
余計なエピソード削り取ったから余韻が残り、彼女の残された人生や思いを想像させる余地を残した。
30分しかないドラマだけど、長編の映画より濃厚なダシが出てます。 

2話以降も楽しみ
小寿々さんの思い出食の玉子焼き、マリリンやお茶漬シスターズのその後の恋バナ、マスターの傷や、その傷と因縁がありそうなオダギリさんが長い旅から深夜食堂に帰ってくる話
そんな話を、第2部で盛り込んでくれると嬉しいんだけどね。

本当に、今期のTBSは良いドラマ揃えてます


深夜食堂オープニング曲 「思ひ出」


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