Jリーグができた頃、サッカーをやってた人からすれば、Jリーガーになることが夢の頂に立ったも同然だったんじゃないかと思います。
傍から見ている自分にはそう見えました。今の平均的なJリーガーよりずっと高給取りだったと思いますし、いい車を乗りまわし、毎晩飲んで騒いだと聞いています(見た訳じゃないけど、否定も聞いてない)。
30年ほどたった今、Jリーガーは頂の一つになりました。富士山みたいなものかと。容易く登れはしないし皆が憧れるけど、初めから目標が違う人には、お試しみたいなもの。最初から富士山を「練習台」とすら思わず、ほかの山の麓に行ってこの山に登ってやると思う人が増えた、それが今のサッカー界かと。
世界にどんな高い山があるんだろう、と自分の頭に浮かんだのは、エベレストとかヒマラヤでしたが、ヒマラヤは山脈の名前でエベレストはそこにある山。Jリーグしか知らなかった井の中の蛙サポの知識なんてそんなもの。世界中に、いろいろなリーグがあることくらいは分かっても、リーガエスパニョーラってどこにある?どんなチームがある?ってことはよく分かっていませんでした。
Jリーグができてから「さん昔」くらい経ちましたが、ようやく富士山だけが目指す山じゃないと気がついた人が多くなったんでしょうね。Jリーグ開幕当時に気がついていても、最初から「ヒマラヤに登ってやる!」なんて言ってもバカにされたでしょうし、言ってる人の中にはヒマラヤって言う名前の山はないことに気がついていない人もいたかもしれない。
今の時代になって、自分の登りたい山とは?どうやって登るか?いつまでに登るか?登る山の数を目標にするのか?・・・ようやく山に登る事の意味を、皆が自分の定規で測り、言葉で言えるようになったんだなと感じています。
ワールドカップを見ていて、フランス大会の時は参加することに意義がある、参加できるだけ幸せと思ってましたが、今は全然違います。プレーヤーではない自分も、大人になったんですかねぇ。