『落ち込むことについて』
著名な芸能人が、あるテレビ番組で、
落ち込む、という事について、
面白いコメントをしたのだそうです。
それは、落ち込まないためには、
落ちるような高い所に、
自分を置かなければいい、というものです。
自分のありのままを受け入れられず、
自分を高い所に置くから、
自分のありのままを露わにされるような、
何か失敗をしたときに、
落ち込むのだ、というのです。
落ち込む、という事について、
とても鋭い洞察だと思いました。
自分に過度な期待をして、
自分を大きく見せたいと思うから、
大きく見せられない事に落ち込む、
というのです。
なので、落ち込まないためには、
既に落ちた場所にいるという事を、
受け入れられればいいのです。
落ちていることを良いと思えないから、
自分を高い所に置きたいと思うし、
結果として、失敗や挫折をきっかけに、
高い所から降ろされて、落ち込むのです。
しかし、多くの人は、
自分が低い所に居ることを、
簡単に受け入れられない程度に、
自分に自信がないのです。
自分の能力を磨き上げて、
どうにか高い所に上げられていないと、
誰にも認めてもらえないし、
幸せになれない、と思ってしまうのです。
そんな、自分のありのままを、
なかなか受け入れられない私たちのために、
神様がなさって下さったことがあります。
神のひとり子であるイエス様は、
そんなありのままを受け入れられない、
あわれな私たちのために、わざわざ、
この罪にまみれた世界に来られました。
神の世界に胡坐をかいていて良かった方が、
神の世界という高い所から、
この罪にまみれた世界へ、わざわざ、
降りてくださったのです。
降りて来られたどころか、
十字架刑という最悪の刑罰を受けて、
苦しみ、死なれました。
イエス様がそこまで低くなったのだから、
私たちもイエス様に倣って、
せめて低くなろうとすることができます。
それは、結果として、
私たちが落ち込まないための、
ひとつの模範がそこにある、
という事を意味するのかもしれません。
いつも読んで下さり、
ありがとうございます。