ペタしてね

見方道アドバイザーのどいしゅうです

今日数あるブログの中から、
わたしを見つけてくださった皆さん

出会ってくださり、本当に、本当に
ありがとうございます(*^^*)

そして、いつも
ブログを読んでくださっている皆さん

今日も無事に更新することが出来ました
再びここで出会えたことに、
心から、心から、感謝申し上げます

ありがとうございます(*^^*)


先日、愛知県の槻神社の投稿をいたしました。

参拝の帰りに、氏子総代から
元槻神社があった場所を管理している
○○さんに(現在は私有地になっている)
連絡を入れていただき跡地を見学させて
いただきました。

その際、○○さんが

「映画「君の名は。」を観られた方や、
瀬織津姫を信仰する参拝者が2~3年前から
元宮があると信じて来られるようになったんです...

(ストーリーが、瀬織津姫の話しに似てる)

これは聞いた話なんですが、伊勢神宮には
瀬織津姫と男性の神さまが祀られていたそうで...
男性の神さまの力があまり強くなくて、
妃神の瀬織津姫が代わりに采配されていたとか」

と、話されていました。

※槻神宮の記事はこちらからご覧ください。


実は、わたし「君の名は。」を
観たことがなかったので、
その時は、「そうなんですね~」と話して
終わりました。


しかし、

偶然か、必然か爆笑
(生まれる前に決めてきたのでしょうね)

新海誠監督の最新作「天気の子」の公開記念で
前作「君の名は。」がテレビ朝日系で
6月30日午後9時から放送されることを知りました。

そして、これも偶然なのかどうか...

6月30日は、夏越しの大祓の日で
全国の神社で祭典がとりおこなわれる日。

そう、夏越しの大祓いと「君の名は。」で
何が関係あるの?!

今日はそのことについて
おはなしをしたいと思います。

※平城京の第一次大極殿(復元)

日本は過去に国の名前を、倭国(わこく)や
大和(やまと)と呼んでいました。

《倭国》
紀元前10世紀~3世紀の中頃(弥生時代)から
4世紀後半までは120以上の国造が存在して
いたと言われます。

古墳時代4世紀前半までには連合し、
成立したとされる大和王権の王たちは
対外的に「倭王」「倭国王」を称しました。

弥生時代
第10代・崇神天皇の時代(紀元前150年頃)に
疫病が蔓延し、これに乗じて人心が乱れ、
反乱が勃発するなど不安定な時代がありました。

この時、崇神天皇は国が乱れた原因が
皇祖神・天照大御神の御霊が宿る八咫鏡の
呪いだと決めつけ、八咫鏡を宮中から
宮外へ持ち出すように命令を下します。

以降、持ち出された八咫鏡は
崇神天皇の皇女・豊鍬入姫命(とよすきいりひめ)
に託され各地を練り歩き、

途中、八咫鏡は豊鍬入姫命の手から離れ
第11代垂仁天皇の第4皇女・倭姫命(やまとひめ)
に託されます。 紀元前40年頃?
最終的に伊勢の地に鎮まることになります。

天皇陛下自らが参拝するのではなく、
心も体も清められた(女性の皇族の中から)
「斎王(さいおう)」を血縁から選出し、
代々の斎王が八咫鏡を祭祀するようにしています。


《大和王権》
初期の大和王権は地域国家の諸豪族の
連合政権であり、専制王権や王朝では
ありませんでした。

4~7世紀の日本の国家形成に際し、大和王権に
その中心となった中央組織として朝廷が作られました。
※地理的には大和国 (現在の奈良県) が考えられます。
飛鳥京、藤原京、平城京、平安京、平安京へと移ります。
7世紀後半から対外的な国号を「日本」に改めました。


大和朝廷が誕生。

飛鳥時代・第40代天武天皇(673~686年)
の願いで「古事記」の編纂が始まりましたが
天変地異が起きる失意のまま亡くなります。

編纂は皇后だった持統天皇(690~ 697年)に
引き継がれます。

そして、712年に「古事記」、
720年に「日本書紀」が成立します。

八咫鏡を宮外に祀るようになってから
斎王に託していましたが、
持統天皇は天皇に就任し「斎王制度」を廃止。

まわりの制止を振り切り、
伊勢神宮への参拝を強行したのです。
(明治天皇からは、天皇自らが参拝をされるようになりました)

おそらく、自身も天照大神と同じ女性
そして、王であるため天照大神に代わり、 
地上を治めたかったのかもしれません。
そして、藤原京(大和・奈良)に
2人も神がいたら国民が混乱すると
考えてのことだったのかもしれません。


実は、持統天皇の時代に
もうひとつしたことがあると伝わっています。

元は、天照大神は男性太陽神でした。
社殿が2つあり男性太陽神に並ぶように
(現在の瀧原宮・瀧原竝宮の形式)
女性月神である瀬織津姫を祀っていたそうです。

※瀧原宮(和魂)と瀧原竝宮(荒魂)

陰と陽→「火(太陽)」と「水(月)」
火(か)水(み)で、神(かみ)です。

陰と陽→「男性」と「女性」
伊勢の地名の語源は諸説ありますが
妹背(いもせ)=親しい間柄の男女
つまり、夫婦や恋人の仲となります。
「も」が、抜けてイセに変化したとのこと

伊勢の祭祀が現在に近い形態に変えた時に、
それ以前の男性太陽神と新しい女性太陽神
大日女尊=オオヒルメムチノミコト)に
入れ変えてしまいました。



縄文・弥生時代から飛鳥時代まで祀られてきた
瀬織津姫。天変地異は荒ぶる神さまの御魂が
起こすと考え、内宮の荒祭宮(別宮)に
追いやって祀ったのです。

※768年倭姫命世紀(やまとひめせいき)には、
◇荒祭宮一座〔皇太神宮荒魂、伊弉那伎大神の
生める神、名は八十枉津日神なり〕
一名、瀬織津比咩神、是也、御形は鏡に座す。
【別宮・荒祭宮】と書いてあります。

古事記や日本書記により、書物や神社の祭神を
変えられた神々は数多くいますが、その中でも
当時の朝廷が最も恐れたのが瀬織津姫です。

そして、完全に瀬織津姫の名前を
完全に消すのは難しいと判断して、

6月末と12月末に奏上する
私たち日本人古来から持つ考え方の
「穢れ」「罪」「過ち」を祓う祝詞
大祓詞をつくり、その中に入れたのです。

(大祓詞より)

高山の末。
低山の末より。
佐久那太理に落ち多岐つ。
早川の瀬に坐す。
瀬織津比売と伝ふ神。
大海原に持出でなむ。
此く持ち出で往なば
荒潮の潮の八百道の八潮道の
潮の八百曾に坐す。
速開都比売と伝ふ神。
持ち加加呑みてむ。
此く加加呑みては気吹戸に坐す
気吹戸主と伝ふ神。
根国底国に気吹放ちてむ。
此く気吹放ちては根国底国に坐す。
速佐須良比売と伝ふ神。
持ち佐須良比失ひてむ。
此く佐須良比失ひては
今日より始めてけふよりはじめて
罪と伝ふ罪は在らじと。

※詳しくお読みになりたい方はこちらをご覧下さい


瀬織津姫は、水徳のある神であり
瀧神、月の神であり、その化身は白い蛇や
龍であると言われています。


映画「君の名は。」の
ヒロインの女の子の名前は、
宮水三葉(みやみずみつは)。

新海監督は、この三葉(みつは)の名を、
日本書記に登場する水の神
「罔象女神(みつはめのかみ)」から選んで
決めたとも言われています。

主人公の実家は神社で、巫女舞の衣装も龍、
神楽鈴も龍の柄が使われています。

男の子の主人公は
「立花瀧(たちばなたき)」であり、
瀧神である瀬織津姫と関係している
名前となっています。


「君の名は。」を観られた方も、
もう一度謎解きのつもりで
ご覧になるのもいいかもしれませんね。