大晦日は大阪でのW世界戦へ。
井岡選手はちょっと異次元というか、
これまでの日本の名王者と呼ばれるボクサーの誰とも違う
強さを見せ付けられたような気がしました。
風車の理論。
かつてアントニオ猪木がプロレスの世界で
使った言葉を思い出しました。
相手の距離で戦いながら、完膚無きまでに
たたきつぶす。
勝つことに徹するのではなく、
大晦日のボクシング中継の主人公となった
自分への課題と期待をしっかりと胸に刻み、
おそらくそれ以上の結果をだした
井岡選手の今後に期待がひろがります。
ローマン・ゴンサレス
とぶつかってほしいと思いました。
そしてもう1人…。
この前、スカイAさんのテレビ解説で一緒になった
宮崎選手はミニマムウエートに削った肉体の違和感を抱えながら、
12ラウンドを戦い抜いて念願のベルトを手にしました。
試合後の囲み会見。
かつては鑑別所に入ったこともある宮崎選手。
おかあさんの言葉に涙をこらえきれませんでした。
「しょぼい試合をしてすみません」
と言ったあと、
「でも、隣にベルトがあるのはうれしい」
とまた涙…。
やんちゃキャラの男が丸裸の感情の揺れが、
ボクシングの過酷で、それだからこその魅力を
表しているようにも思えました。
試合後、
毎年恒例の飲み会で始発までミナミで痛飲。
心斎橋筋を1人で歩いていると、
泥酔して大騒ぎする人がおおくて
元ミナミまわりの社会部記者としては
なんだか一本の記事にできるな、と思うほど、異様な光景でした。