コロナ後 After Coronaの仕事術 | 特選街情報 NX-Station Blog

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本日はコロナ後 After Coronaの仕事術について自分なりの考えを整理しておこうと思います。


近年の災害、そして今回の疫病、今までのような過剰な効率化が見直されるということがあげられます。生産設備、原材料、人員のどれもをギリギリしか保有していないことでマスクや消毒薬の不足が発生しました。製造業では、サプライチェーンの毀損によって全体の生産計画に影響し、物流の混乱によって生産再開を困難にしています。


現在は外出自粛による消費減衰、経済活動の低下が問題になっていますが、この後には購買行動を控えていた消費者の需要、つまり繰越需要(ペントアップデマンド)が緊急事態宣言の解除後に発生します。このときに、従業員を解雇していたのでは対応できません。在庫を持っていなければ売ることもできません。


伝統的なイベントについては来年以降は実施の形を変えながらも再開されると予想します。話題性、動員規模を競うような芸能人のコンサート、イベントはリスクを考慮して少なくなるかもしれません。不特定多数の人が集まることの無いように1人一万円のチケットよりも、1人100万円の紹介制プレミアムイベントの方がよいという考え方です。


きちんと管理されたテーマパークや衛生的な宿泊施設は、料金が上がっていたとしても活況になることが予想されます。巣篭りで衣料や外食の出費も抑えられていたものも反動があるはずです。日々の売り上げがなくなった事業者は固定費が高いと運転資金に困るわけですが、新型コロナの影響で消費者の需要が消滅したわけではありません。リスク資産は減少していたとしても現金預金はなくなってはいませんので動き出せば必ず需要は生まれます。


天井が高く、パーソナルスペースの広い施設は繁盛する一方で、サービスに特徴がなくコストパフォーマンスの良さで混雑していたようなガード下の居酒屋のような店は廃れていく可能性があります。過去からの継続で開催されていた交流会のようなイベントや付き合いで仕方なく会食に出席するようなことはなくなって可能性があります。


狭い会議室で長時間議論することで安心するという日本型の意思決定プロセスは、すでにテレワークで変化してきています。課題を文書や図表でわかりやすく伝え、意思表明をはっきりすることが求められるようになります。その場に居たら表情でなんとなくわかるといったあいまいな参加の仕方では存在価値が疑われてしまいます。


①ヒト、モノ、カネのリソースを平時では余剰と思われる水準で余裕を持って保有しておく、②危機時に柔軟に動けるように人員をトレーニングしておく、③ICT基盤を整備し、日常から利用できるようにしておく ということがこれからの仕事術として大切になると考えます。


①は少ない自己資金で大きな利益を上げることが効率的で優れた経営と言われていましたが危機には脆弱です。豊富な自己資金、整備そして人員がいれば、危機を乗り越えて事業活動を継続することができます。有給休暇をとれないようなギリギリの人員で回していた職場では非常事態に対応する余力がありませんでした。医療崩壊もギリギリのリソースが発端で発生するものです


②は人のトレーニングというと本職の技能を高めるために行われていて、特技やその人のやりたいことを取り入れて副職を持たせるようにすることです。現場や工場勤務の場合には運転技能などを活かして運送業務や場所を問わない仕事ができるようにしておく、オフィスワーカーであれば事務的な仕事以外、オフィス以外での仕事ができるようにしておくことで柔軟性が出てきます。


③は今回のコロナ禍で通勤・通学のリスクが強く認識されるようになりました。直近ではICT基盤を整備して、在宅勤務可能にする必要があります。長期的には職業訓練としての学校の在り方も変わらざるを得ません。出勤・出席をしなくても仕事や勉強をすることができて、明確な評価基準をしてしてその成果を認めていくことが必要になってくるでしょう。在宅勤務、リモート学習でのチームワークの醸成の仕方、役割分担の仕方が求められます。


今回は報道機関の能力、資質に問題がありました。取材対象を的確に見つけられませんでした。海外の報道や行政機関の発表を伝聞の形で伝えるにとどまりました。もともと第一線で研究している人は人前に出てきませんので、論文を査閲したり、多くの情報に触れることができる専門誌の編集者などを通じて報道内容をチェックする必要がありました。専門的な内容を一般の人の生活に合わせて伝えることはとても難しく、初動では消毒液の作り方ひとつとっても正しく伝えられませんでした。独自の取材力がなく、企画力も乏しかったように感じます。自ら様々な分野にアンテナを張っておいて、うそを含んでいないかを見抜き、正しいかどうかをチェックする能力を日々磨いておく必要があると再認識しています。



コロナ後 After Coronaの仕事術でした。