1930年 スペインの哲学者 オルテガは著書「大衆の反逆」の中で大衆という集団について、こう記述している。
「自主的に判断・行動する主体性を喪失し、根無し草のように浮遊し続ける無定形で匿名な集団」
自分がいる場所を見失う彼らが、社会の多数を占めはじめる現代。
自分の行動に責任を持たず、ただ自らの欲望や権利を主張する集団が、ここにも充満している。
さて、何が行われているのか・・・
高齢者は ・・・ あの幼い女の子は ・・・ 日本の文化は ・・・
これまでの私たちの積み上げてきたものたちは・・・
大衆の一部に溶けている、「一部さん」たちが何かしらを決めていく世の中は、どんなものなのだろう・・
「みんながそう思っているに違いないから、高齢者は虐げられる・・」
「あの子は、虐待を受けているけど、見てみないふりしていい・・」
大衆が、流れを作ってしまえば、「白いものが黒く」「黒いものが白く」
「あったことがなかったことに・・」「なかったことがあったことに・・」
これは、いったいどんな社会なのだろう・・・
ぼくらは、知らない内に、あの子の虐待の片棒を担いでいる大衆の一部に成り下がっているのかもしれない。
君は、ヒトですか?