個性の話 | 凸凹親子の甘い生活

凸凹親子の甘い生活

中学1年の息子(ASD,ADD,LD)のこと、
保育士の母(自称ADHD)が日々感じたことあれこれ。

雑誌を見ていたら、興味深い記事があった。

 

沖縄で16世紀から続く金細工師の7代目の方が、

自分の代で廃業を覚悟していたが、

ようやく技術を継承させたいという弟子ができた。

これまでの後継ぎ希望者に託すことができなかった理由は

 

「上手には出来ても、どうしても個性が出てしまう人が多い。

それでは伝統が変わってしまうから。」

 

 

面白かったので息子に伝えると

 

「オレにも無理だね。だって、オレって個性的な方だよね。」

と、いうので、その理由を尋ねると

 

「前に工作でゴジラの手作ってきたじゃん。

あれ先生に

『自分の手をカタにして手を作りなさい。』

って言われたじゃんね。

 

それで、自分の手をみながら作ってたんだけど、

作ってるうちに爪がとがってきて、面白くなって、

ゴジラの手が完成した。

 

他のみんなは自分の手だった。

先生も、『そうなったの。』って、ちょっと驚いてた。」

 

とのこと。

 

「ふーん。そこで自分のこと個性的って気づいたの?」

 

「うん。」

 

「言っとくけど、あんた、そんなのは保育園のときからだよ。」

 

と、言うと、そういえばそうだった。と、

保育園時代の制作の話を思いだして、いろいろ教えてくれた。

 

ものづくりの時、個性が出てるものがいい場合も、

出てない方がいい場合も、いろいろあるから、

どっちもいいんだよ。と、伝える。

 

個人的には民藝も好きだし、現代美術も好きだし、いいものはいいんだと思う。

自分で個性的だと気づいた事に笑える。

 

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