がんにかかってしまったとき、タンパク質を始めとした栄養補給を行う事は非常に重要です。
これは前回の記事で解説した様に、ガンになると「ナイトロジェントラップ」によってタンパク質不足がドンドン進行してしまうからですね。
タンパク質は、白血球を始めとした免疫機能の主体的な物質です。
例えば、タンパク質が不足すると、免疫細胞を作る材料が足りなくなるため、免疫細胞の増殖力低下=免疫力低下が起こります。
また、ウィルスをやっつけるための抗体や、免疫細胞の活性化と炎症反応などに関わる「サイトカイン」、タンパク質などを作り替えるために必要な酵素類、代謝に関わるホルモンなども全てタンパク質から作られています。
タンパク質が不足すると、「アルブミン」や「グロブリン」「ヘモグロビン」などの合成量も低下してしまうため、寿命にもかなり直結してしまいます。
ですので、ガンになってしまった時は積極的にタンパク質を補給する方にして下さい。
このタンパク質補給と言えば、まず最初に
プロテインを飲む
事を思い浮かべるかと思います。
タンパク質補給と言えばプロテインなので、プロテインを飲めばタンパク質が補えると思いますよね。
ですが、がんに罹患した場合やがんの治療中において、タンパク質補給の第一選択は
プロテイン
ではなく
グルタミン
です。
もちろん、プロテインが飲める方は飲んで頂いて構いません。ですが、ガン罹患時や治療中においては、消化吸収能の低下を考慮してグルタミンなど「アミノ酸」でタンパク質を補給するのがオススメです。
特に、グルタミンは免疫の維持・向上に欠かせないアミノ酸で、免疫細胞や消化管粘膜細胞のエネルギー源として利用されています。
そして、薬のような作用を持つ栄養素であることから、「ファーマコロジカルニュートリエンツ」として注目されています。
このグルタミンは、ガン罹患時には多く消耗する栄養素の1つです。グルタミンは糖原性アミノ酸であるため、「ナイトロジェントラップ」によって消耗が多くなります。また、免疫細胞のエネルギー源でもあることから消費量が増加します。
このグルタミンが不足すると、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなるという結果が出ています。
例えば、フルマラソンレース後にグルタミンを摂取したグループとしなかったグループを調査した結果、風邪に感染しなかった人は、グルタミン非摂取グループの約49%に比べて80%以上の人が風邪を引かなかったという結果になりました。
このように、免疫力の向上としても、グルタミンの摂取がオススメです。
また、グルタミンには「GLP-1」と呼ばれる消化管ホルモンの分泌を促進する働きがあります。
GLP-1とは、主に食後に小腸から分泌されるホルモンの一種で、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる働きや、食欲を抑制する作用、糖新生を抑制する作用などがあります。
特にガン罹患時においてはナイトロジェントラップによって体タンパクが壊され、糖新生が起こりやすくなっています。この糖新生を抑制していくためにも、グルタミンの摂取はオススメです。
ガン罹患時の具体的な摂取量としては、一日当たり6,000mg〜9,000mg位が目安になります。
この摂取量には個人差がありますので、この目安をそのまま鵜呑みにしないようにして下さい。ご自身の必要量に関しては、オーソモレキュラー療法の血液検査を受けるか、栄養相談をご利用下さい。
また、グルタミンのサプリメントは様々な会社で販売されていますが、質をよく吟味して選ぶことが重要です。
特にグルタミンは熱に弱いため、加熱処理されたものは変性したり減少したりしてしまいます。変性してしまったグルタミンには、期待する効果は得られません。
例えば、グルタミンは加熱されることによって本来の生理活性を持たない「ピログルタミン酸」のような別の物質に変化してしまう可能性があります。
これは、例えるなら、生卵が加熱によってゆで卵になるように、形や性質が変わってしまうのみたいな感じです。せっかくグルタミンを摂取しても、その大部分が変性してしまっていては、期待する効果は得られません。
サプリメントも同じで、安すぎるグルタミンサプリメントは生産する過程で加熱処理されている可能性があります。
例えば、「グルテン加水分解物」などからグルタミンを抽出する過程では、加熱処理が不可欠です。このような過程時に、成分の熱安定性よりも生産効率を優先した製法が行われていると、変性してしまう可能性が高くなります。
信頼できるメーカーであれば、グルタミンの熱への弱さを考慮し、製造工程での温度管理を徹底するなど、成分の品質を保つための工夫が凝らされています。
しかし、安価な製品の中には、そのような品質管理が十分に行われていないケースも考えられます。
ですので、グルタミンのサプリメントを選ぶ際は「質」が重要です。なるべく信頼出来るメーカーのもので、製品の品質管理に力を入れているメーカーのものを選びましょう。
ちなみに、今回はグルタミンだけの解説でしたが、グルタミンだけを摂れば良いわけではありません。また、グルタミンががんを治す治療薬のように働くわけではありません。
あくまで、消耗や需要に対して至適量を補給するためのものです。
簡単に言えば、グルタミン不足の状態ではガンにとって非常に快適で増えやすい環境なので、グルタミンを補ってそうならない体にしていきましょうということですね。
この他、実際のアプローチではグルタミン以外にもBCAAや非可欠アミノ酸類、ビタミンBやビタミンA、ビタミンDなど様々な栄養補給が必要です。
個別のアプローチに関しては、必ずオーソモレキュラー療法を受けて下さい。
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