ガン治療において、栄養補給の重要性はあまり知られていません。

 

ガンになると、殆どの方は「がんが原因で死ぬ」と思っています。ですが、実際には

 

ガンで死ぬのでは無く、栄養欠損で死ぬ

 

んですね。

 

この理由は、ガンによって正常な細胞に必要な栄養素がドンドン奪われてしまうからです。

 

 

 

例えば、ガンによって栄養欠損が引き起こされる理由の1つに、「ナイトロジェントラップ(PEM)」と呼ばれるものがあります。

 

ナイトロジェントラップとは、ガン細胞が、筋肉組織などタンパク質を壊してブドウ糖に変換し、エネルギーとして利用してしまう状態の事です。

 

いわゆる、タンパク質の異化亢進と呼ばれる状態の事ですね。

 

ガン細胞は、自身の細胞が増殖するために血液中の「グルコース(ブドウ糖)」を大量に取り込んで消費します。

 

この時、血液中のグルコース濃度が低下しすぎると命に関わるため、体は筋肉を分解して「アラニン」や「グルタミン酸」などのアミノ酸を取りだして血中に放出します。

 

血中に放出された「アラニン」や「グルタミン酸」などは、「糖原性アミノ酸」と呼ばれ、主に肝臓に運ばれて「グルコース(ブドウ糖)」に合成され、血中に放出されます。(糖新生)

 

この血中に放出されたブドウ糖は、ガン細胞がドンドン消費していってしまうので、体内ではタンパク質がドンドン壊され、タンパク質不足・栄養欠損が深刻化していきます。

 

また、がん細胞自体の増殖にも「メチオニン」をはじめとしたアミノ酸、たんぱく質、栄養素が必要です。


がん細胞がこれらの栄養素を根こそぎ奪っていってしまうので、正常な細胞の増殖や活動に必要なたんぱく質や栄養素も不足していきます。


最終的には、タンパク質不足によって

 

  • 低アルブミン血症
  • 貧血

 

などが加速し、命を落としてしまう、というわけです。

 

アルブミンは、血液中に存在するタンパク質の一種で、総タンパク質の中でも最も多い割合を占めるものです。主に、栄養素や薬などの成分を体中に運んだり、血管内の水分を保持したりする役割があります。

 

アルブミン値は食事や消化吸収能・栄養状態を反映していて、アルブミン値の低下は肝機能の低下や栄養状態の悪化を示すほかにも、寿命と関連している指標の1つです。

 

例えば、血清アルブミン値が4.5g/dlを標準とした場合、数値が下がるほど死亡リスクが上昇するという結果が出ています。

 

 

 

 

特に、血清アルブミン値が3.0g/dl未満では、3.0g/dl以上の場合と比べ、死亡率が約4倍に増加していました。血清アルブミン値が2.4g/dl以下になると、その半数近くが死亡して

いたという結果になっています。

 

ただ、これは低アルブミン血症が直接の死因になっているとは限りません。低アルブミン状態など栄養欠損が深刻化すると、正常な細胞の働きが低下して免疫力なども低下します。

 

これは、白血球などの免疫細胞も、タンパク質から出来ているためですね。

 

免疫力が低下すると、肺炎などの合併症を引き起こしやすくなり、最終的には命を落とす事に繋がります。

 

そのため、ガン治療においては

 

いかに栄養状態を維持していくか

 

が鍵になってくるわけです。

 

 

 

 

では、具体的にどのような項目をチェックし、どのくらいのタンパクを補給すれば良いのでしょうか?

 

タンパク質が不足しているかどうかをチェックする血液検査項目としては、

 

  • 総タンパク
  • アルブミン
  • 尿素窒素
  • ヘモグロビン
  • UIBC

などがあります。

 

これらの数値が低下している方ほど、タンパク質の摂取需要が高い状態と判断する事が出来ます。

 

 

また、この他にもコレステロール値や赤血球・白血球など体全体を見ることが必要です。理由は、これらもタンパク質を始めとした栄養から作られているからですね。

 

 

タンパク質不足の方やタンパク質の摂取需要が高い方は、積極的な栄養補給が望まれます。

タンパク質の理想的な摂取量は体重分×gが目安と言われていますね。

 

例えば、60kgの人なら一日当たり60gです。ただ、これはあくまで健康的な人の摂取目安ですので、実際にはご自身の消化吸収能力や必要量を加味して摂取していく事が必要になります。

 

 

ただし、プロテインなどタンパク質を補給したからといって総タンパクやアルブミン値がドンドン上がっていくわけではありません。

 

私達の体は細胞で出来ているので、細胞がしっかり働いたり細胞分裂が行われた結果として、数値が改善していきます。

 

この細胞の正常な活動や分裂には、タンパク質以外にも様々な栄養素が必要になります。タンパク質を補給する際は、タンパク質を利用するために必要なビタミンB群やビタミンA、ビタミンDなど様々な栄養も同時に摂取していくようにして下さい。

 

 

 

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