どうしたら、生きやすい世界になるのか? | ももちゃんと、二人三脚。

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エンジェルガイダンスカウンセラー・ヒプノセラピスト
葉月のブログです。
2012年5月22日に、2歳11か月で光の世界に帰った娘、
百花と一緒に “二人三脚” で
天使ママさんのお手伝いをしています。

この間、記事

 

 

で維摩経のことを書いたら、
りりさんが、記事の中で紹介させていただいた、
ひろさちやさんの本と 釈迦と維摩の両方を読んで、

感想を書き送って下さったばかりか、


私が欲しかったのに買えなかったNHKの100分de名著のテキストを見つけ出して、

私とZEaL★さんの分まで発注して下さいました。

 

下矢印 この本です。

 

 

 


嬉しくて、泣きそうになりました笑い泣き


葉月さんやZEaL★さんが 面白いって言うなら、きっと何か良いところがあるに違いないから!
って…

 

自分が面白いと思うことを共有できただけでも嬉しいのに、
りりさん、私ことを信頼してくれたんやなぁ!って思うと、

感動が二倍です。


 

 

りりさんだけではなくて、

他にも何人もの方が維摩経の本を手に取ってくださったこと、

本当に嬉しいです。

 

本を読んでくださったみなさん、ありがとうございました!!

 

 

 

調子に乗って(←単純)、

もう一冊本を ご紹介させていただきますねウインク

 

 

 

 

 

この本の著者、ウスビ・サコさんは、

アフリカのマリ共和国出身で、

現在は京都精華大学の学長をなさっています。

 

日本語を含む5か国語+関西弁のマルチリンガル、

視野が広くて頭がいい、

でも、この人の真髄は、コミュニケーション能力の高さだと感じます。

 

 

 

この本のことを紹介したいと思ったポイントは2つあって、

1つは、この本の中でサコさんが『日本の若者の自死問題』について触れていることです。

 

私は、サコさんの言葉が自死のすべてを言い尽くしている、

とは決して思いません。

 

あちらへ旅立たれた お一人お一人が、

言葉では言い尽くせない事情を抱えていらっしゃっただろうと思います。

 

ですが、外国に生まれた方だからこそ見える、

日本の抱える問題を 指摘されていると思いますので、

その一部を抜粋して ご紹介させていただきます。

 

 

 死という選択をしてしまう人たちの背景をじっくり見つめ、

それでもなお、

「自殺は本人たちの責任だ」

と言えるだろうか。

 

 日本では、パターン化されているものに当てはまらないことを

「悪い」と捉える価値観が正当化されているように思う。

 

 そんな社会では、パターン化されているものに合わない人は、

「自分は生きる権利もない」と思い、追い込まれていくのが自然だ。

 

言いかえれば、社会が追い込んでいく。

そういう側面があるはずだ。

 

 命を絶つ前に、その人は誰かと話をする場がなかったのか、

ということも考えてみた。

 

 だがおそらく、今の社会構造の中でどこかに相談しても、

最終的には

「おまえ、もっと頑張れ」

と言われる羽目になるだろう。

「引きこもっていないで、とにかく社会に出てみたら?」

とか何とか言われるのかもしれない。

 

 社会が悪いのに、その社会に出ろとは、どういうことやねん!と言いたくなる。

 

 みんながパターン化された思考で、

社会構造が今のままで変わらない限りは、

悩んでいる人たちが自分の状況を改善するのは難しい。

 

 

 

もしかすると、

ここだけを読んでもピンと来ないかも知れません・・・

 

でも、サコさんが育った家は、

お父さん、お母さん、サコさん、妹、弟の五人・・・

に加えて、親戚が十人あまりと、知らない人が十人あまり プラスその他の人々(←みんな、サコ家の居候)が住んでいて、

 

みんなで子どもたちを育てる、という社会だから、

悪いことをしたら、家にいる知らない大人にも叱られるんだけれども、

サコ少年が心の中で思うことは、

「この人、一体誰やろな?」

だったとか、

 

学校の先生に、親たちがワイロを渡す。

その理由は、

「自分の子の成績を悪く付けて欲しいから。」

(子供は、学校より地域社会で育てる方が立派な大人になる、

という社会通念があるので、早く学校からドロップアウトさせて、

地域社会で育てたいと考える人も多いそうです。)

とか、

 

あとは、友達は 迷惑をかけ合うのが当たり前、

迷惑をかけてナンボ、かけられてナンボ。

それが友達なので、日本の友達関係を見たら、

「いったい、何のための友達なの?」と戸惑う・・・とか。

 

 

 

 

そのような社会が、日本の社会よりも優れている

という意味ではなく、

 

日本社会には優れたところがたくさんあるんだけれども、

あまりにも、生き方に縛りが多くて、

そこから少しでも外れてしまうと、

責められてしまうから、ものすごくしんどそうだ・・・と。

 

 

日本の自死の問題は、個人の問題ではなく、

社会全体の問題ではないか?

 

と、サコさんは言います。

 

私も、そういう側面は確かにある・・・と思います。

 


 

 

今回のコロナ騒動でも、

不注意で コロナウイルスに感染した人が ネット上でつるし上げられていたり、

仕事を追われた、とか、

引っ越しをせざるを得なくなった、とか・・・

 

 

もちろん、自粛できるところは自粛し、

マスクや手洗い、ソーシャルディスタンスが大切なことは、

言うまでもありませんし、

感染して入院しているのに、ピザの宅配を頼んだとか

看護師さんをアゴで使っている・・・なんて記事を読みますと、

めちゃくちゃもやもやして、つい

「重症化して、死ね!」

と思ったりしますが(←いえ、本当は そこまでは思いませんが)、

 

 

自分は一生懸命我慢して、ちゃんとしてるのに、

一部のちゃんとしていない人が感染を広げた、

という怒りはあるかも知れません。

 

でも、そういう考え方が行き過ぎると、

自分自身も 生きづらくなるような気がします。

 

 

日本人よ、もっと肩の力を抜こうぜと、私は言いたい。

 

と、そう、サコさんは締めくくっています。

 

 

 

まだ、タイトルの“どうしたら、生きやすい世界になるのか?”に、たどり着いていませんが、

思いのほか長くなりそうなので、続きは、また書きますニコニコあせる