最近、数件
「税理士を変えたがっている人がいる」
というご紹介を受けます。
その方ご自身で、積極的に動くというわけではないのですが。
しかし、知人などに尋ねたりして、ゆっくりと探している様子です。
私はそのタイミングで行くわけですから、話が早いのか何なのか・・・・
実は、今日もそんなご紹介が2件もありました。
それ以外に、ここ一カ月で3件です。計5件。
まず、お客様側からの不満の多い順から。
一位 経営の相談に乗ってくれない。
二位 要望に応えてくれず、出来ないの一点張り(または無視する)。
三位 顧問税理士が高齢だ。
四位 報酬を安くしたい。
ちなみに私はアラフォーです。アンダー40の方です。
顧問税理士との人間関係の構築が殆ど出来ていないことが、主要因のような気がします。
双方のコミュニケーションが取れていないのです。
何年間から何十年間の顧問契約があっても、以上のようなご不満を聞きました。
昨日の案件は、一位、二位と四位の複合体でした。
建設業の方なのですが、工事の完成時に全額「売上」になっては、業績管理上不満がある。
だから、毎月工事の進捗度合いに応じて、少しずつ売上も原価も計算したい。
それが「会社の業績」だと思う・・・・というご要望です。
節税だけしか見ない経営管理など、そのお客さまにとっては意味がないのです。
しかし顧問税理士は、その仕組み作りに協力しなかった・・・・
社長が出す資料をパソコンに打ち込むだけ。
これで一位の悩みを会計事務所が解決できるでしょうか・・・・
一般に会計事務所は、自身のスタイルをお客様に当てはめようとする傾向があります。
お客様のニーズに合わせる、時代の変化をとらえる、人間関係を構築する。
他業種、特にサービス業では当たり前のことが、この業界にはありません。
そのお客様の悩みは、もっと早く解決できました。
「出来ない」という答えしかできない同業に、憤りすら感じました。
しかし、です。
その顧問税理士との人間関係が何年、何十年かかっても浅いとはいえ・・・・・
また一から人間関係の構築をしたり、一から経理方針を立て直したり。
そういった面倒なことに対する抵抗感が、税理士変えを阻んでいるのでしょうね。
それに、急いだ話ではありません。
顧問税理士のことが「嫌」ではあっても、実害は無いか、あっても僅かなのですから。
顧問税理士を変えたところで、何が変わるわけでもないですし。
税務申告の方法が分からないから、契約しているだけですし。
それは、その5件のご紹介者全員に共通する意見でしょう。
でも、その面倒を一年くらい我慢しただけで、会社経営が変われるとしたら・・・・
会社の分からない数字を、興味を持って「見たい」と思えることが出来るとしたら・・・・
一方、会計事務所側の意見です。
当たり前のことなのですが、我も人なり、彼も人なり。
いろいろな考え方を持つ方々がいらっしゃいます。
学識の高い人、職人気質の人、数字が大っきらいな人、好きな人、スマートな人、怖そうな人。
その方にはそれぞれニーズがあって、そのニーズにお応えせねばなりません。
我々税理士も、そのサービス業としての「当たり前」を、出来る限り行うべきです。
「我々税理士の多くは、今まで机の勉強はしてきても、経営者のことを分かっていません。」
「聞いていると、甘い。何もわかっちゃいない。」
それは多くの税理士とかかわる、ある方からの意見でした。
それは、ただひたすら「人間性」の一言に尽きるのでは。
会社経営を分かろうとすることは、経営者を愛するということ。
己の仕事を愛して、誇りに思うこと。
「税理士」という国家資格を愛しちゃっては・・・・殆どの税理士は、ナルシストですね。
私にお客様が流れてくるということは、去っていく可能性もあるということです。
これは喜ぶべきことであると同時に、私への戒めでもあります。
面倒なことを覚悟の上で、その方たちは私に声をかけてくださった。
たとえ私を気に入ってくれたからとはいえ、面倒をかぶる覚悟を持って下さった。
それが、顧問税理士を変えるということなのでしょうか。
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