では、その5中期経営計画の巻~![]()
中期経営計画は、短期の1年程度と違って5年のスパンを考えます。
こんな経済環境で、5年先が見えるかい![]()
って、突っ込まれそうです。
ただ重要なのは、自分はこの会社をどうしていきたいか
ってことなのです。
理念はできました。その理念に従って、経営を維持継続、そして発展へ導かなくてはなりません。
そんな将来のイメージは持っていませんか![]()
やたらここで、イメージ、イメージって言いやがって![]()
って、また突っ込まれそうです。
夢見るだけでは、確かに実現しません。ゼッタイにね。
しかし1年ごとに会社はどう生まれ変わっていくか
売上は伸び悩むかもしれないが、どうしたら利益を伸ばせるか
その場合の資金繰りは、上手くいくだろうか
その実現のための行動計画を、強く意識するのです。
1社の受注量が減ったのであれば、他支店へ売り込むか、とか
他社に比べ、固定費の割合が大きいので改善するか、とか
いろんな改善点が、浮かび上がってきます。
それを5年かけて改善し、立て直していくのです。
5年後の目標を立てると、俄然ファイトがわいてくる経営者の方が多いこと、多いこと。
ようし、わかった。やれそうだね![]()
って言ってもらえると、とてもうれしくなります。
この計画では、5年先までの経営のイメージを、目に見える形で表現します。
5年間だから、ある程度遊びがあります。
ふざけているというわけじゃありませんよ。
来年はまた来年の風が吹くので、その時再度見直せばいいといった意味での遊びです。
でもやっぱり、今年一年くらいは計画通りに実行しないと。
それって、短期経営計画ですよね。
これが簡易版ならぬ、詳細版短期経営計画につながっていきます。
中期経営計画の流れで、1年目の短期経営計画を作ります。
時間がかかりますよ~![]()
でも、会社の将来を真剣に考えていくんだから、ぜんぜん平気さ![]()
具体的事例を、おひとつ紹介しましょう。
今日も一件、建設業のお客様のご依頼で中期経営計画の下準備をしていました。
減価償却、繰越欠損、資金の回収ペース、支払いペースなどの基礎データーの入力。
金融資産の増加など、資産負債の検討。
これでキャッシュと節税と損益と、複合的な未来像を描けます。
それが目に見える形でご説明できることが、何よりの利点です。
そして数々の経営上の問題を抽出しました。
最低なければならない売上がわかりました。
労働分配率が高すぎることが問題だとわかりました。
固定資産の負担が大きすぎることもわかりました。
毎月の返済額にやや不安があることもわかりました。
リスクマネージメントに不足があることもわかりました。
一人あたりの売上高が低すぎることもわかりました。
他、いろいろ・・・・・書ききれない・・・・・
あとは、その問題点を5年のスパンで解決する計画を立てます。
借入金の返済計画とか、借換えのご提案とか、設備投資の影響とか、保険のご提案とか・・・・・
きっと、大きく利益が出ることでしょう。損益もキャッシュも簿外の含み資産も。
そのための行動計画も、社長と相談してきっちりと打ち込みます。
中期が固まったら、短期経営計画に移ります。
当期は耐え忍ぶ時期のようです。
あと決算までの数か月。いかに売上を呼び込めるか。
その前に、もう一回借り換えが必要だと提案します。
中期では検討しなかった各勘定科目ごとの検討も、細かく見ていきます。
税金の検討も、もちろんしていきます。
金曜日には、ガチンコ経営改善検討会議です。たのしみ~![]()
これを今度、喫茶店でも行います。
ちっちゃかろうが、大きかろうが、経営には変わりないのですから・・・・
では、その6 総まとめ編へつづく・・・・・