通し狂言 星合世十三團

成田千本桜

 

後記

 

 

リピートしたい。

今回は幕ごとに物語が固まっているので、幕見でも充分楽しめる。

どれが良い?とかでなく、どれも良い。

すなわち、ドキュメント成田屋だ。

 

私が團十郎に興味を抱いた最大のきっかけは、彼のドキュメントを追う というものだった。

久々にそれを思い出した。

そう、今回の成田屋はまさに13役で出ずっぱり。

彼の芝居を通して、人間としての躍動を感じられる。

 

週末、イケるかな?

どれから見ても良いんだよな。

もう。

三幕目(大詰)から見たって良い。

だって四の切だもの。

 

 

初日に印象深かったのに言及できていない点が二つある。

 

一つは入江丹蔵。

手負いの武者ではあるが美麗。

彼が左腕に巻いている白布を一瞬、口で挟む。

これが、、たまらない。

 

成田屋の口元の魅力は、團菊祭での仁木弾正で確認済みだ。

 
 
もう一つは源九郎狐。
敵を術で操縦する時の手招き。
柔らかい動きが可愛い。
 
成田屋は存在感がハンパなく大きい人ではあるが、動きは実に繊細で美しい。
 
 
あー週末イケるか?
行くか?
幕見ならイケるかな?
11時開演の早起きも苦ではないぞ!