2005年08月09日(火) 00時28分28秒

オタクvsサブカルの最終戦争開始

テーマ:オタク/サブカル
というタイトルはまあ思いっきり大げさなんですが。

ARTIFACT-人工事実-ARTIFACT@ハテナ系 の加野瀬未友さんと教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書 の著者のばるぼらさんが責任編集を務めたユリイカ増刊オタクvsサブカルが出ました。

ユリイカ 第37巻第9号―詩と批評 (37) オタクvsサブカル 1991-2005ポップカルチャー全史

人によっては「えー、今さらそんなのもういいよ」とか「オタクとかサブカルとかくだらねえよ」とかつい反射的に顔をしかめてしまう人もいるかもしれないこの話題ですが、僕はもうはっきりと楽しみでなりません。そもそもこのブログのトップに「サブカルとオタクのはざまを~」なんて書いちゃってるくらいな人間なので。ちなみにサブカルがオタクより先に来てるのは、微妙にサブカル寄りかなと思っている自分の自意識が反映されています。

まあ、それはいいとして、この本のイントロダクションで

この増刊は、九○年代ポップカルチャー論の決定版という訳ではなく、あくまで試論だ。この増刊がきっかけとなって、九○年代ポップカルチャー論が活性化してくれれば、筆者としては幸いである。
(「オタク」と「サブカル」の狭間で 加野瀬未友)


本書の役割は、一九九一年以降のポップカルチャーの足跡を辿って共通認識を再発見し、点と点をもう一度線でつなぎ直してみることにある。
(マテリアル・ワールドを遠く離れて ばるぼら)


とあるように、単に薄っぺらく表層的に「オタクvsサブカル」を今さら煽るような内容では決してなく、「オタク」「サブカル」というキーワードを軸に90年代以降のポップカルチャーのあり方を捉え直すような内容で、90年代以降のサブカルチャー(ここで僕が使っているのは「サブカル」ではなくもっと広い範囲)に接してきた人なら楽しめるんじゃないかなと思います。少なくとも俺はすごい楽しんでます!これ書いてる途中にもついつい読み進めちゃったし!

あと、この手の話題に興味がある人にはechoplex のオタクサブカル関連の記事リンク集もオススメ。

新世紀オタク入門 「オタクvsサブカル!」を1.256倍楽しむ

オタク市場が数千億円規模だの、オタク検定がどうのだの、電車男は相変わらずブームだので一つの臨界点を迎えそうな今だからこそオタクvsサブカル、これをきっかけにより多くの人が自分の通ってきた道を踏まえつつ自分なりの認識を語り合ったら面白いんじゃないかなと思っています。
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2005年05月20日(金) 02時36分51秒

"恋愛至上主義"という名のセカイ系

テーマ:オタク/サブカル
ゾゾコラム というサイトの「恋愛資本主義」へ、ようこそ という記事を読んで、内容は端的に言えば「電波男」 を紐解きつつ「恋愛システムの死」について書いた話で、部分部分では納得できるし、面白く読めたのだが、どうにもどこかに違和感が残って仕方なかった。それは例えば

だけどね、みんな「戦友」なんだよ。自覚して戦ってるか、無意識のうちにあがこうとしてるか、その違いはあるけれど、みんな「恋愛至上主義」や「恋愛資本主義*15」という共通の敵と戦っている「戦友」なんだ。

というのを読んで、「えー、俺別に恋愛に対する温度は高くないけどそんなもんと戦ってないぞ」と感じるような違和感だったのだが、どこの部分でズレがあるのかが今ひとつ掴めなかった。

で、トラックバック先やら関連しそうなものやらを色々読みあさっていたら「これだ!」というのを見つけた。(黒人と)ゾンビ、カンフー、ロックンロールの3月28日の記述 より。

今、「電波男」を読んでいて、「2次元も3次元も記号的に等価値」という見出しがあって、グッタリ&ウンザリ。まぁ、それは置いておいて、かなり克明に『恋愛資本主義』について体系化しているんだけれど、著者のスタンスが、『恋愛は全て恋愛資本主義。そのシステムにはじき出された奴は“萌え”るしか無い』で、その中間が無くてマイッタ。
(強調は引用者によるもの)

そう、中間がなくて極端に感じるところに引っかかっていたんだ。そして、中間がない、で連想したのが、セカイ系 。「恋愛至上主義」と戦う人たちというのは、世界を「恋愛至上主義のセカイ」に塗り固めてしまっているセカイ系だったんだよ!(各自キバヤシの顔をイメージすること)

んで、しょうもないネタを思いついたんだけど、そんな恋愛至上主義のセカイと戦うRPGとかあったら面白いんじゃないかなと。主人公はもちろん電波男みたいな人で、パーティには腐女子、オサレサブカル、バブル崩れ、だめんず女などなど。主人公は二次元女をスタンドのように実体化させて攻撃で、ラスボスは汐留の巨大タワーか自称東京の着ぐるみランドあたりにいるの。でも途中で恋愛の誘惑に負けたオサレサブカルとだめんず女が寝返ってサークルクラッシュしちゃったりとかね。なかなか面白いゲームになるんじゃないかと思うんだけど、どうでしょう。
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2005年04月20日(水) 03時31分36秒

サークルクラッシャーに関するちょっとしたエントリ

テーマ:オタク/サブカル

最近一部でちょこちょこ使われているサークルクラッシャーについてのちょっとしたエントリです。内容短め、説明不十分気味ですがご容赦を。

他人の脳内の人がサークルクラッシャーの概念について異議を唱えていて、ま、これも中二病関連と同じで、自己体験があって実感を持って自虐的に楽しめる人とそうでない人で温度差が激しくなりやすい言葉だとは思うのですが、コメント欄に


男に何の権利があって「女性が節度ある行動をとること」を願えるのか

と書いているので、それについて一言。

帰りの電車で「まだ降りないで一緒に乗っててよ」とか言って中野駅下車の人を6駅先の三鷹駅まで毎回付き合わせたり、何の用事もなく「何かさびしくって」とか電話(しかも当時は携帯なんて普及していなかったからイエ電)してきておいて、いざ勇気を出して告白したら実際のところ何の恋愛感情も持っていなくて、後押ししてくれていた友達もびっくり!(だけどニヤニヤ。こんちくしょう。)というような女性には、頼むから節度を守って!と心から願わずにいられないです。経験談かどうかは秘密ですが、まあ察してください。日本の伝統には察しの美学というやつが以下略ってことです。

ちなみに僕は十代後半くらいから「サークルクラッシャーに弱い」というパラメータが点灯しています。ここら辺は追及すればたぶん色々(自分にとっていやーな趣向が)わかりそうなのですが、もう寝るのでしません。気が向いたら書くかもしれないですが、たぶんしません。おやすみなさい。

<2005/4/20 18:10 追記>

ちなみにこの女性によって集団崩壊はしませんでしたが(男女比率が比較的近かったこともあったし)、彼女をめぐって争奪戦を繰り広げた男性約3名の間でひきつった愛想笑いと当たり障りのない会話と気まずい沈黙が飛び交ったらしいです。さらにちなみに、彼女のハートを射止めた男は最後に出馬して、「タッチ」全巻貸したことが最大のきっかけとなって勝利したらしいです。なめんな。

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2005年03月21日(月) 08時15分30秒

中二病を過剰に嫌悪する病を高二病と呼びたい

テーマ:オタク/サブカル
ARTIFACT@ハテナ系でこのエントリあたりからずっと盛り上がっている中二病(参照)とか背伸びアイテムの話がすごく面白い。誰もがお世話になりますね、思春期の背伸びアイテム。俺は中学のころ川村かおりや東京少年が好きでした。東京少年解散後のささのみちるの1stソロアルバムに入っていた「イキテイコウ」とか今でも好きです。この世にJASRACがなかったらここに歌詞全文掲載していたところです。

で、私感なんですが、背伸びアイテムの中でも中二病の人向けの物と、そこから一歩進んで中二病を過剰に嫌悪する人、言うならば高二病の人向けの物がある感じがします。青臭いのが中二病なら、その青臭さを近親憎悪で過剰に嫌悪するのが高二病。メタゲームに過ぎないかもしれないですが、自分が通り過ぎてきた道を近親憎悪で反発する部分があるかないかってのは大きく違うと思うので。

音楽、特にロック方面のオタの世界だと高二病患者はかなり多いです。中二病患者のバイブルとも言えるロッキングオン系の雑誌を恥ずかしいと思うようになって、ロッキングオン系雑誌によく取り上げられるアーティストを馬鹿にするようになる人たち。重症患者の場合、最初は好きだったアーティストでもロッキングオン系で大々的に取り上げられるようになった途端に嫌いはじめて「今ごろ○○?あんなのもう終わってるし」とかのたまったりします。

以下、思いつくままに中二病アイテムとそれに対応する高二病アイテムを列挙。思いつきなので人によって認識のズレがあるかもしれませんがそこはご容赦を。


中二病:ロッキングオン→高二病:ミュージックマガジン(知識量、枚数派クラスチェンジ)
           →高二病:リラックス、スタジオボイス(オサレ派クラスチェンジ)
中二病:サマーソニック→高二病:フジロック
中二病:テクノを聴き始める→高二病:ターンテーブルを買ってDJの真似を始める
中二病:村上春樹、太宰治、サリンジャー→高二病:ドストエフスキー、ブコウスキー
中二病:単館系映画→高二病:芸術系古典映画
中二病;ソニー全般→高二病:セガ全般
中二病:FFシリーズ→高二病:サガシリーズ
中二病:IKKI、コミックビーム→高二病:手塚、つげ、萩尾等の古典ビッグネーム
中二病:エヴァンゲリオン→高二病:イデオン(もちろん後追い)


んー、わりと大枠で列挙したらあまり思いつかなかったな。ていうか、マンガ界における現在の中二病雑誌が果たしてIKKI、コミックビームあたりなのか微妙な気もする。この辺ってすでに高二病にさしかかっている気もするし。でもそうすると中二病にあたる雑誌がよくわからない。今の中高生くらいの人たちって、ジャンプからどこに進むんだろう?俺が中高生だった頃だと、中二病にかかるとともに「ドラゴンボールいいかげん終わらせろよ!編集部引き延ばしやがって!」みたいなこと言い出したりして一応ジャンプは読みつつもサンデー、マガジンに流れ出して、さらにスピリッツ、ヤンマガ、ヤンサン、アフタヌーンに進むのがわりと王道だったんだけど、今の各誌見てるとそれほど背伸び感を感じさせないしなあ。一応マガジンがそれに近いのかな?背伸びアイテムとしてのヤンキーマンガと社会派マンガってことで。


あとついでに加野瀬さんがここで書いている「過剰な自意識の受け皿になる漫画作品」に反応しておくと、最近だったら日本橋ヨヲコ、古谷実、新井英樹、冬目景、魚喃キリコ、ひぐちアサあたりのマンガが当てはまるんじゃないかと思います。80年代後半から90年代初頭と比べてもそれほどスポイルされている印象はないです。ていうかあの頃のメジャー誌のマンガでそういった類の作品がほとんど思い浮かばない。「キラキラ!」も痛いマンガだなんて全く思わずに読んでいたしなあ……ってこれが自覚がないってことだったのか、そうなのか。
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2005年02月24日(木) 00時31分04秒

原体験こそオタク歴史認識の源流

テーマ:オタク/サブカル
ARTIFACT@ハテナ系のこのエントリ をきっかけにオタクの歴史認識とか世代断絶の話が軽く盛り上がっているのですが、オタクというかサブカルチャー全般においての歴史認識や世代断絶について自分なりに思うことを書いてみようかなと。

まず、素朴な感想として、上からものを見るような態度で「○○語るんだったら××踏まえてないとだめでしょ」みたいなこと言われたらそりゃもう激しく嫌悪感覚えるわなあってところ。こういう言い方をするとき、その人の提示する見方は「正しいもの」として相手に迫ってくるから、当然うっとうしいことこの上ない。しかも歴史認識として権威付けまでされていれば、それはもう抑圧装置としてしか機能しないと思います。その見方を受け取る側が権威に自ずから従おうとするならば別だけど。
(洋楽ロックオタク、通称洋オタ方面ではこの権威の力が相当強い。これはロックという音楽がカウンターカルチャーとして、その当時の社会との関わり合いを持ちながら発展してきたという性質が大きく影響しているのだと思う)

まあ、自分個人で言えば、自分の好きな作品の歴史的経緯やルーツを遡行的に知っていくことはとても好きなんだけれど、それが楽しいのはあくまで遡行的に進む場合だけであって、「これとこれとこれを踏まえた上ではいこれ」という風に順を追って進むのはとてもつまらなく感じるというのがあります。

なんでだろうと今考えてみたのですが、それがどんな種類のものであれサブカルチャーにはまる理由ってのは、原体験となるとても面白い作品に出会うことが最大の理由であって、そこがその人にとってのファーストインパクトとしての出発点になるので、たとえ歴史認識を深めたいと思ったとしてもその広げ方はどうやっても人それぞれ違うものにならざるを得ないのではないかと思います。遡行する楽しさというのも出発点となる作品が面白いからこそ生まれるものであって、別にそこまで面白いと感じない作品からはわざわざ遡行する気も起きないですしね。

まあ、一つ確信を持って言えるのはサブカルチャーの歴史認識なんぞを布教したがる人ってのはまず間違いなく先鋭化したマイノリティな存在なので、マクロに見たら商業的発展には貢献せず、せいぜいのところが権威主義に弱い人たちを従えるニッチな村を作るのが関の山なんじゃないでしょうか。

更科さんはそうした人たちの影響力を憂慮しているけど 、各個人が自分の原体験に従って興味の幅を広げていく限り市場はそれに従って動いていくだろうし、そもそも自分のオタク的趣味に権威的価値を求めるという態度が前時代的に思えるので、結局のところなるようにしかならないのではないかなあと。別にそういった権威主義的なオタク学自体は否定しないけれど、僕はそれよりも自分の興味のコードに沿ったフラットな情報のほうがよっぽど欲しいです。例えば「影響を受けたマンガ家は○○です」とマンガ家自身が語るような情報をね。
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