プルプルくん | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは。

いぺおです。

 

 

なんとなく深海魚といえば普段私たちが目にする

魚とは程遠い見た目のイメージがありますよね。

私が当館で見てきた深海魚の中でも、初見時に

大きなインパクトを受けた魚が先日搬入されました。

 

 

コチラのシャチブリです。

 

 

...意味わからない名前をしていますね^^;

「シャチ」なのか「ブリ」なのか、

名前だけではハッキリしません...。

ちなみにどちらとも全く異なる生物です^^;

 

 

体表に鱗は無く、体はゼラチン質に覆われています。

このゼラチン質部分が非常に透き通っており、

ゼリーに目や口、ヒレが付いたような見た目を

しています。

↑透き通りすぎて後ろにあるものが透けて見えます^^

 

鼻先(吻先)が特にゼラチン質の割合が多く、

このことから英語では

Jelly nose fish (ゼリーの鼻を持つ魚)」

とも呼ばれています。

シャチブリは硬骨魚類に分類されてはいるものの、

その骨格の大半が軟骨質で形成されています。

 

 

シャチブリと一概には呼んでいるものの、

シャチブリ目の中でも種が細分化されています。

ですがそのどれもが大きくなると全長1m程になるという

比較的大きな深海魚です。

(一説によると2m前後になることもあるそうです。)

 

 

 

このシャチブリはまとまって漁網に入ることも少なく、

絶品という味でもない事から一般には出回らないそうです。

ですが稀にそういった漁獲物をひとまとめに混ぜて

販売している市場もあり、そうした場所ではお目に

かかる機会が少なくないようです。

 

 

気が向いた時にお近くの市場に足を伸ばしてみると、

このシャチブリと出会えるかもですね!!

それどころか食べる機会にもなるかもしれませんね^^

 

 

いぺお