狂言講座-於-皆春荘 | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

三日(祝)の午後は 夫婦二人で 皆春荘へ行きました。

旧-山縣有朋別邸「古希庵」跡(←門と庭だけが残っております)前を過ぎー


更に坂を上ると見えてくる門_。


↓この日はここで「狂言ってなんだろう?」という講座が開かれていたのです。

(講師は和泉流_野村家に師事する 福富英里子さんと 福田成生さんの 福福コンビ。)

階段を上がり 玄関へ向かいます。


時にこの日は 十三夜。空には趣ある 暖かい色の月がかかっていました。

(↑5日の満月「スーパームーン」の二日前の月、ですね?)

館内へ。

↓東の広間が舞台、次の間が観客席になっており、 講師(二人の演者 福富さんと福田さん)の解説つきで「柿山伏」の 滑稽味ある さわり部分 (柿の木に登って 熟れた柿を盗み食いした山伏が、 畑の持ち主にからかわれ 犬のまね 猿のまね をした挙句 鳶のまねをして飛んで~ 落ちてしまう_) を鑑賞したのですが~

見るだけでなく、 「体験」もさせていただけました。

(絵はありませんが_)

まず、「立ち方」。(手の握り方、膝の曲げ方、足の裏のどこに体重を載せるか~)
「歩き方」。(腰を下ろして すり足で 顔は前~)
「泣き方」。(えへ えへ、 えーーーー、 え え え え え... / ←文字では全然泣いてる感じになりませんが これが 泣きの「型」だそうです。)
何人かは(代表として) エビスの面をつけたり帽子をかぶったり、 キノコ(←!)になって動き回ったり(←めちゃめちゃシュールで可笑しい!) もいたしました。

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楽しい体験型の講座の受講、の後は_
懇親会 とて 演者さん達も交えての食事会がありました。



_とここで、乾杯(???)に先立ち (並んでるのはペットボトルのお茶ですけどね)
↓演者さん お二人が 扇で「お酒を飲む仕草」を披露して下さいました。

使うのは 扇のみ、なんですが 左の福田さんが 大きな酒器(平型銚子?) から 右の福富さんが持つ大きな盃に なみ なみ なみ とつぐと、 福富さんは ゆーっくりとそれを んっ んっ んっ と飲み干して 「さても さても ンっまい酒じゃ!」と にーっこり^^) 受講生からは拍手がおこりました。

最後の最後まで 楽しい会でした。/ おしまい。

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↓会場で配られた 福富英里子さんの紹介資料。

↑研鑽を積んでも、女性なのでプロとしては舞台には立てない~など かつては葛藤もあったという話に、 へー。 が今は保育士をしながら 狂言の「普及」にとりくみ 満たされた思いでいらっしゃるとの事で、なにより と思ったり。(って、和泉流でも 別流派には女性狂言師がいますよね。野村さんの流派にも これから 新しい風が吹くかもしれません?)