保存工事がほぼ終了した旧たろう観光ホテル | 宮古発・復興住宅ぬぐだまり建設プロジェクトのブログ

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先日田老を訪れた際、保存工事が行われている旧たろう観光ホテルに行ってみたところ、足場が取り外されており、保存工事がほぼ終了した建物が姿をあらわしていました。



震災遺構としての保存が決定している旧たろう観光ホテルは、、今年の7月から保存工事が進められています。この場合の保存工事とは、いわば、「壊れたものを、壊れた状態のまま、長期間安全に保つための工事」です。露出してしまった鉄骨の防錆処理、ALC板の補強・防水措置、破損した構造部材を補強するなどの工事が行われています。また、東側階段を新たに整備するなど、見学者の安全を確保する対策も実施されています。

建物本体の工事は11月下旬で終了し、その後は駐車場などの外構の整備が行われ、来年4月に公開される予定とのことです。


この建物の6階部分は、震災学習のための施設として利用されます。おそらく、これまでの実施されている防災学習プログラム「学ぶ防災」のなかにも組み込まれることでしょう。

これから先、長い期間にわたって、津波の猛威を伝え、教訓を後世に語り継ぐための施設になっていってほしいと思います。(U)