図書館で、三上満氏の著書を見つける
。
三上氏と言えば、TVドラマ『3年B組金八先生』のモデルになった人
。
また、東京都知事選に出馬し、善戦(60万票以上)したことも有名
。
彼は、宮沢賢治の研究家としての顔を持つ。
その彼の著書『いま、宮沢賢治の生き方に学ぶ』を手に取る。

ブックレットであり、大変読みやすい
。
文章は、講演会を基に作成されている。
講演会は、2011年10月に行われた。
東日本大震災から7か月後。
当然、震災のことについて、多く語られている
。
特に、印象に残った3つについて述べる。
※ ⇒は私の感想を述べる。
〇かなしみはちからに 欲りはいつくしみに いかりは智慧にみちびかるべし
⇒一見すると、真逆のことを言っているような気がする。
しかし、非常に過酷な生活をした賢治から発せられるこの言葉には大変含蓄がある
。
〇「都民のみなさん どこまでも、どこまでもみんなの本当の幸いを求めてご一緒に進んでいこうではありませんか!」
⇒銀河鉄道の夜の主人公ジョバンニの有名なセリフを三上氏なりにアレンジ。
三上氏が都知事選で善戦したことがよくわかる
。
〇「よだかの星」、挑戦の物語
⇒勉強不足のため、「よだかの星」についてよく知らなかった
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表面的には、自死・自殺したと捉えることができる。
しかし、そんな簡単なことではないことが文面から読み取れる
。
三上氏は既に亡くなっている
。
もし、存命だったなら、一度は彼の話(講演会等)を聞いてみたいものだった
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それにしても、宮沢賢治は本当にストイックな生活をしていたことがひしひしと伝わってくる
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