書店では稲盛和夫氏の書籍はたくさんある
。
その中で、『働き方』というタイトルが目に留まり、購入する
。

稲盛氏は若手経営者の育成にも大変力を入れ、特に『盛和塾』は有名
。
何人もの有望な経営者を輩出している
。
早速、『働き方』を読み進める。
彼の文章は非常に明瞭で、読みやすい
。
すいすいと読み進めることができ、あっという間に読み終える。
まず最初に思ったことは同じ経営者でも、堀江貴文氏とは対照的
。
稲盛氏の本の中で出てくる宮大工の棟梁の話は、たぶん、西岡常一氏かその弟子の小川三夫氏のことだろう。
稲盛氏は、彼らの『一生を1つの職業に捧げ、地道な労働を営々と重ねる』ことに感動している。
稲盛氏は経営者と共に、生粋の技術者でもある。
技術者と言えば、職人気質
。
彼の言葉の端々から、『石の上にも三年』『努力』『根性』という言葉が見え隠れする。
一方、書籍の中で、最近のベンチャー企業の経営者について考察している。
若くて巨万の富を手にし、30代、40代で仕事からリタイヤすることを暗に批判している
。
読み終えて、非常に困惑している自分がいる
。
稲盛氏は日本の高度経済成長を先頭を走ってリードしてきた人
。
巨万の財を成し、それを社会にも大いに還元している
。
あらためて、とても立派だし、人格者だと感じる![]()
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ただし、彼の生き方や考え方を今の若い人は、素直に受け入れられるだろうか![]()
極小会社の経営者である私が心配しなくてもいいことだろうと思うが、今現在の社会全体が進めている『働き方改革』の流れとの違和感を感じる
。
自分の中では、稲盛氏の考えも、若手ベンチャー企業の方々の考えも正解だと言い聞かせる
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どちらも間違いでなく、正解だと自分に納得させる
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