ニューズウィーク日本版3月24日号を読む。
その中で、印象に残ったのは、3月1日死去
したジャック・ウェルチ氏の記事
。

タイトルは『最高の経営者か最高の反面教師か』
ジャック・ウェルチ氏は、GE(ゼネラル・エレクトリック)に
同社史上最年少の会長兼CEOに就任
。
20年間でGEを世界で最大級の企業
を築く。
99年には、フォーチュン誌「20世紀最高の経営者」
に選ばれた
。
退任後は、経営不振(株式時価総額が1/4)
に。
ウェルチ氏は、どのような経営をしたのだろうか?
旧体制を壊し、新しいシステムを構築する革新者。
功罪があるが、まずは最高の経営者と称えられる『功』
をみてみる。
・品質管理(日本の方式を取り入れる)
・階層的でない職場づくり。
・買収(M&A)路線(その数は600社)
・強力なリーダーシップ
次に、反面教師といわれる『罪』
について。
・買収先の社員等をばっさり切り捨てる。(コストカッター)
・退任後の凋落を後継者の責任と擦り付け。
・業績下位の管理職を容赦なく切り捨てる。
以上が記事の内容である。
この記事を読んで、真っ先に私の頭に2人が・・・。
・カルロス・ゴーン氏(実業家)
・故中坊公平氏(弁護士)
カルロス・ゴーン氏は昨年、自動車業界において世間をにぎわす。
日産自動車のV字回復の原動力
と同時に、コストカッターとしての側面
も・・・。
故中坊公平氏は、豊田商事事件被害者救済等、破産管財人として活躍
。
整理回収機構初代社長としても力を発揮し、多くの債権回収に成功
する。
『平成の鬼平』
、『市民派弁護士』
と言われた。
その陰で、強引な債権回収が明るみに
。
それらの責任を取り、弁護士を廃業
する。
この2人(ゴーン氏、中坊氏)とジャック・ウェルチ氏
の共通点は、強烈な個性
。
ブルトーザー並みのパワー(行動力、判断力等)があるが
、
それについていけない時代や人々
がいる。
どうすれば、名声を失わず、失敗を防げただろうか?
ウェルチ氏とゴーン氏は、経営に長く関わりすぎたか。
惜しまれながら、スッパリと身を引けばよかったか?
中坊公平氏は、人の良さ(ボンボン育ち?)が幸いし、
人が嫌がる役を引き受けていた感じがする。
そのため、自分の能力以上の仕事をしていたため、
無理をしていたか?
ジャック・ウェルチ氏の死から色々なことを考えてしまった。