南アルプス探検記録二日目 | 日本大学探検部のブログ

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次の日は3:30起床。

朝食を食べ、荷物をまとめて出発。

予定では、4:30出発だったのだが、眠くて作業がダラダラしてしまい、5:00発となってしまった。すみません。

出発して15分で白岩岳に到着。

白岩岳は、地元で信仰されているらしいのだが、視界が悪かったので、僕達の心にあまり響くものがなかった。

少し休憩したあと、今度は1日目のテント場予定地であった横岳へ向かう。

ここに藪はあまりなかったが、あたり一帯が鬱蒼とした森だった。

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もののけ姫に出てくるような神秘性を感じる森だったのだが、倒木が多く、やはり視界も狭いので、あまり感動している余裕がなかった。

9:14に横岳に着く。

横岳は、初日のテント場候補であり、また、近くの横岳峠からは、数少ない下山ルートが存在していた。

ここで、CLk先輩が、メンバーにリタイアするかを聞いた。

僕はとてもしんどかったため、リタイアしたかったのだが、自分からは言い出しにくく、黙っていた。

他のメンバーも同じことを考えていたため、誰も口を開かず、続行することが決定した。

誰か言ってくれればよかったのに

横岳から横岳峠を抜け、進んでいくと、森が薄れて行き、岩が増えてきた。

腰にハーネスを付けて進んで行き、少し高めの岩はロープを使っていく。

岩登り自体の難易度は、ロープを張ってもらっていたので、そこまで高くなかったのだが、背中に背負った15kg超がとてもしんどかった。

そのように進みつつ、我々は鋸尾根へとつく。

ここは、細かい登りと下りが繰り返す尾根になっており、特に鋸岳周辺はとても切り立った岩場が連続していた。

まずは、鋸岳へ登る。

岩登りだったものの、ロープは使わないレベルであった。

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鋸岳の第1高点で休憩をとる。

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写真を見てわかると思うが、僕を含めて一年生全員が倒れていた。

鋸岳の先は急勾配な谷になっており、まずは、懸垂下降で一度下まで下る。

ちなみに僕は人生初の懸垂下降だった。 

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まさかこんな不安定な足場でやることになるとは。

さて、降りた後はクライミングである。

目算10メートルくらいの岩を、鎖を使いながら登っていく。

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昔は鎖がなかったらしい。すごいな。

ちなみに上へ登り切ったら、鎖は大きめの岩に巻き付けられているだけだった。怖い。

そして、登り切った先に平地はなかった。

漫画に出てくる山のように、とがった尾根だった。

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そのため、尾根を乗り越えるのがとてもつらく、怖かった。

さて、次は二回目の下りである。

ここの下りは鹿の窓と呼ばれており、大きな岩に空いた穴の中を通って下っていくことになる。

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ここの角度はそこまできつくないものの、細かい岩で構成されていたため、足場が崩れやすくとても怖かった。

16:30に降りきる。

そのあと、軽く雨が降ってくる。

よさそうなテント場が見つかるまでとりあえず先へ先へと進んでいくが、ここで一つ問題が発生。

本来ならこの二日目のテント場候補地であった六合目小屋で、水を補給する予定であった。

しかし、この日にそこまでたどり着けないのは確定的に明らかだった。

さらに、基本的に見渡す限り岩しかないので、水場など他に一つも見当たらない。

一応みんな家から六リットルの水を持参してきているので、今すぐ苦しむというわけではないが料理などにも水を使うので、三日間補給なしというのはきつい。

予定では次の日の朝はスパゲッティを食べる予定だったが、それも無理そうだなとみんなが思った時だった。

K先輩が岩の隙間から水が染み出しているのを発見した。

K先輩がペットボトルを持ち、その水を汲み始める。

しかし、水は一秒に1ミリリットル程度しか汲むことができずしかも登攀の途中にあったため、体を大の字に広げて岩に張り付き、汲んでいた。

10分ほど汲んだあと、k先輩の「これで明日スパゲッティが食べられるね。」という言葉が忘れられない。

今思うと、だいぶ追い詰められていた。

その後進んでいき、道を進んでいくと、よさそうなテント場があった。

18:15にテント場着。

ここでテントを張ろうとテントを取り出した瞬間、突然雨が強くなった。

急いでみんなでテントを張ろうとするが、手がかじかみ、うまく張ることができない。

なんとかテントを張り、急いで中へ。

あったかいスープと夕食を食べ、21:00に就寝。