彼は常に、盾になる人を


連れて歩く。


人と会話をする時、


自分がつっこまれて困った時、


盾になる人をからかって、


周りを笑わせる。




チヤホヤされたいけど、


しつこくされるのが嫌な時は、


かわいい子を側に置いてから、


相手をほめる。




大抵の人は、なんでもないふりを


するんだけど、


盾にされた人も、


当てつけられた人も、


心のモヤモヤに正直な人は


離れていく。




不思議なのは、盾にされても、


当てつけられても、


自分だけが仲良くできてるとか、


役に立ってる、支えてるって、


喜ぶ人もいるんだってこと。




そして、彼は


盾になった人をばかにして、


離れていく人に


憧れるんだってこと。