鬼舞辻無惨は『義理』を持たない。 | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。


写真 : 岡本太郎記念館『歓喜』

『義理(ぎり)』って何だろと大辞林を引いてみた。
①物事の正しい道筋。人間のふみおこなうべき正しい道。道理。
②対人関係や社会関係の中で守るべき道理として意識されたもの。道義。
③他人との交際上やむを得ずしなければならないこと。
④意味。わけ。
⑤直接血縁関係のない者の間にある、血縁同様の関係。

引いてみて気づいた。
①に人間の
②に対人関係の
と定義されている。

つまり鬼滅の刃に出てくる鬼舞辻無惨は、鬼なので彼に『義理』の定義がない。
だから人間の道を踏み外せる。

人間、誰でも鬼になれる。
鬼になっているかどうかは自分では分からない。
一度踏み外すと人間には戻りにくい。
禰󠄀豆子は炭治郎がいたから戻れたが、他の多くの鬼は鬼として世を去っていった。

応援してくれる人が周りにいれば『義理』を持っていると判断して良いだろう。
周りから人が離れ、息苦しい人が集まっていたら、それは既に鬼の世界にいるかもしれない。
そこが居心地が良かったら、もう人間界には戻れない。

心が弱っている時、言葉巧みに近寄ってくる鬼舞辻無惨には注意しよう。