この矢印は何?笑顔で美味しく食事が出来る入れ歯の作成。88歳の方の顎の動きを確認しました... | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

こんにちはニコニコ

本日の午前中は、新しく義歯(入れ歯)を作成中の88歳のCさんの顎の動きを、時間をかけて確認しました。

 


一般の方からすると、何これ?何の矢印?ですよね。
これを上顎に入れてもらい、下顎には、この模様を描けるように尖っていない針のような物がついた装置を入れて頂きます。

そうして、顎を、前後左右に動かしてもらうと、このような模様が描けます。

ちなみに、これは、

 

ゴシックアーチ描記法​

 

と呼ばれる顎の動きを診査する方法です。

 

本日の方は、年齢も高齢で、かなり合わなくなっていたツルツルの入れ歯を使っていたので、どう描記出来るか心配しておりました。

とりあえず左右には動き、カチカチと噛んでもらうのも、本来の後ろの方の位置に持ってこれたので、その位置で、技工士さんに歯を並べてもらいます。

 

噛み合わせがズレている方の総義歯(入れ歯)の作成は、本当に手間暇がかかります。
歯科医師だけの力では到底それはできず、一緒に声かけをしてくれる歯科衛生士、そして何よりも作成してくださる職人、技工士さん達の力が必要です。

まだゴールまで時間がかかりますが、しっかり仕上げて、笑顔で美味しく食事をして頂けるように、チーム一丸となり頑張ります上げ上げ

明日も皆様と共に、良い一日でありますようにニコニコ


追伸:

本日は、朝から良い事があったので、今宵は美味しいお酒が飲めそうです音譜