20年以上使ってきた『入れ歯』 | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

本日、前歯が外れたので付けて欲しいと初めて来院された方。

お歳は80歳を超えている。

診せてもらうと、右の前歯が外れてきている。

もう20年以上使ってきた総入れ歯だ。

 20年以上使った入れ歯

お話しを聞くと、何でも食べれて苦労されていないとのこと。

今までも、何度も外れてきたけど、その度に修理してもらってきたと。

噛み合わせは、すり減ってしまっているので、歯科医師としては、新しい義歯を作らせて頂きたいのだが、患者さんは望まれない。


数年前までは、それでも作りましょうと、半ば強引に新義歯を作っていた。

噛み合わせが高くなるので、慣れるまで時間がかかると重々説明していても、いつの間にか来院が途絶え、昔の入れ歯に戻っている方を何名か経験した。


今回、外れた前歯を付けて、噛み合わせの調整をして、また不都合があったら連絡を頂くことにした。
年齢的にも通院が大変と言われるので仕方ない。



日本の保険制度が、疾病に対して給付されるシステムで長年きたので、それに慣れしたしんできた年配の方に、その習慣を変えてもらうのは、なかなか難しい。

それだけに、小さい頃から歯科の関わり方を変えて欲しい、虫歯がない子に育って欲しい、虫歯になってもなるべく白い樹脂を詰めてあげたい、虫歯にならないように定期的に診せて欲しい、大人も、被せ物を長く使えるように定期的に診せて欲しい、歯周病のケアをさせて欲しい、義歯になっても噛み合わせを定期的に診せて欲しい...etc

来年10周年を迎えるにあたり、

やはり予防が一番です!

をもっと理解してもらえるようにスタッフと共に、活動を続けますアップ



明日も皆様と共に、良い一日でありますようにニコニコ