最近、若い先生や学生さんから、
「先生のようになるには、どうしたら良いでしょうか?」
という質問を受ける。
そう思って頂けるのは、本当に光栄ですが、ちょっと困ってしまう。
聞いてくる人は、何か特別な秘密でもあるんだろうと質問されるのですが、何もない
答えは、いつも同じ。
「目の前の事を一生懸命に取り組む事です。」
大学入るまで2年浪人、入って1年留年。
その上、大学院に4年行き、現役で入学しストレートで卒業し、すぐに臨床の場に出た先生からすると、実に7年のビハインドがある。
親には大変迷惑をかけた
実はカメのような歯科医師なんです。
自分がカメだと解っているから、日々精進してきた。
もちろん今でも続けているし、歯科医師を続けるかぎり学び続けます。
大学5年生の秋、昔あった教養課程廃止の影響で、1ヶ月大学の休みがあった。
何をしても自由という事だった(確か)ので、思い切り遊ぶ同級生もいた。
そんな中、僕は、留年した直後で、歯科の勉強に目覚めていた時だった。
その時、一番興味があったのが口腔外科。
迷わず口腔外科の教室に一ヶ月お世話になる事にした。
当時、第一口腔外科と第二口腔外科があり、体育系のノリが良い第二口腔外科が人気だった。
そんな中、僕は硬派のイメージの第一口腔外科を敢えて選んだ。
一口外が二口外よりも人気がなかった理由の1つに、朝のミーティングがかなり早いのがあった。
毎日7時過ぎに行かなくてはいけなかった。
そんな訳で、僕は、一ヶ月間、一口外に1人で臨床研修を受ける事ができた。
外来医長のN先生が指導教官になってくれた。
N先生、ジャニーズ系のイケメン先生、スマート、その上、手技もとにかくスマートだった。
容姿は絶対に真似出来ないが、手技をとにかく盗みたいと必死に学んだ。
そのおかげで、在学中に、水平埋伏智歯を抜けるようになった。
後輩や、知り合いを連れてきては、N先生に横に付いてもらい抜歯した。
生月島のような西の端の小さな島、大きな病院歯科まで一時間以上かかる場所でも、様々な外科処置が出来るのは、N先生のおかげです
ちなみに、妻と出会ったのは、5年生の時に参加させて頂いた一口外の忘年会だ。
僕は一人学生だったので、二次会は、唐草模様の全身タイツでお酒を飲んでいた。
そう妻との出会いは、唐草模様だったので、人生どうなるか解らない(笑)
今朝、TVで観て、ちょっと観たい映画『ゼンタイ』
近道って意外とないんじゃない?と思う41歳本厄男です。
要領良くなるには、それなりの時間と量が必要です。
今、マネジメントに時間と量をかけています。
どうなるか?僕が楽しみです
明日も皆様と共に、良い一日でありますように