インプラントは、巷で騒がれているほど悪いモノではないと僕は思います... | 隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

隠れキリシタンの島で隠れてない歯学博士 高﨑智也のスローライフブログ

歯学博士/長崎大学臨床教授/東北大学非常勤講師
手術用顕微鏡を全ての診療室に導入し、1本1本の歯を大切にします。
歯科衛生士と共に取り組む予防歯科。
裸眼では見えない噛み合わせの調整、痛みが少ない歯ぐき蘇り手術を行っています。

久しぶりのインプラントネタです。

今日の午前中、僕が生月島で最初にインプラントを埋入した方のメインテナンスでした。

7年前に埋入して、被せ物が入ってからは、定期的に3ヶ月毎に診せて頂いています。

なんのトラブルもなく、美味しく食事をされているので、やって良かったと言われていて、周りのお友達もご紹介頂きました。

取り外しの義歯がどうしても嫌な方には、やはりインプラントは良いモノだと僕は思います。

実際、妻の両親、自分の父親にもインプラントをしています。

きちんとした診断、きちんとした術式、きちんとした上部構造、きちんとした定期的なメインテナンスが揃えば、そんな簡単に悪くなりません。

ただし異物でしかないという認識を患者さんが忘れないように持っていて欲しいです。

何もなく普通に食事が出来るようになっているので、メインテナンスが必要ないと思われる方もいます。

インプラントは、御自身の歯よりも防御層が弱いので、一度、バイキンが入ると、一気に悪くなる事があります。

何か症状が出た時には、大変な事になっている事が多いです。

このブログを読まれている方で、インプラントがお口の中に入っていても最近メインテナンスしてもらっていないなという方がいたら、是非、治療を受けた歯科医院に行き、メインテナンスを受けて下さい。

せっかくの時間とお金をかけたのに壊れるのは勿体ないです。



<これからインプラントを勉強される若い先生へ>

本気で勉強して下さい。

外科処置だけでなく、咬合の知識もかなり必要になります。

簡単じゃないんです。

インプラント治療を受けても上手く噛めない、痛いと苦しまれている方がたくさんいます。

西の端の僻地と言われるウチまで、わざわざ相談に来られる方もいます。

安易に取り組まないで下さい。

インプラントよりも、歯科医師としてやるべき事がたくさんあります。



明日も皆様と共に、良い一日でありますようにニコニコ