今週はエヌビディアの決算があって、日米ともに主要銘柄の決算がほぼ出そろいました。
それに伴って株価も一巡かなとも思えますがどうでしょう。
今回の決算については投資家は結構シビアな目線で見ていたように思います。
同業の企業がほぼ同じような決算を出しているにもかかわらず、還元のちょっとした違いにより、大きく買われる銘柄と大きく売られる銘柄など、すごくはっきりしていたように思いました。
メガバンクやメガ損保など、同じような決算内容の業種を比べてみると顕著です。
まあそのおかげで、決算がいいにもかかわらず売られた大型株もあります。
株価が一巡したなら、来週以降そういった銘柄には見直し買いが入りそうな気も。

個人的には、去年の春先、シリコンバレーバンク破綻で連れ安になった時に買って以降、ずっと買えなかった東京海上を少し買ってみました。
決算後の下落は、まあまあ並行チャネルの下限に見えるのですが、どうでしょうね。
決算での3円の増配というのが、同業のSOMPOと比べて大分しょっぱかったので売られたイメージですが(決算翌日、東京海上は‐4%、SOMPOは+10%)MS&AD含めたメガ損保3社は軒並み好決算ですから、このままだらだら下げ続けるようには思えません。
東京海上は1200億円の自社株買いも発表しているので、消却に伴いEPSが上がれば、その分追加の増配が、次回以降の決算で発表される期待もあります。

その一方で、1年前と比べると割安感は既にないのも正直なところ。
去年5%程度はあった配当利回りは、現在3%を切ってしまっていますから、配当目的で買うにはちょっと利回りが低いです。
配当目的だけで買うなら、メガ損保の中では現在MS&ADが一番の高配当ですが、こちらは政策保有株の売却益をまるっと配当に回しているようなので、政策保有株を売りつくした後は減配の恐れもあるので注意したいところ。
高配当株としての魅力は、今の株価からではあまり見いだせない東京海上ではありますが、ただそれでもセオリー通りなら、年末商戦で株高になりがちな米国につれ高してくれそうな気もしますし、元々累進配当ですから、長く持っていることで配当は増え続けてYOC(簿価利回り)は上昇していきやすい銘柄です。
なので、短期的に上がらずとも、長期投資には悪くないはずという分析で、買い持ちしています。

