判決文の論旨 | 受動喫煙の完全防止を目指すブログ
2005-12-21 10:05:55

判決文の論旨

テーマ:管理者 るや

今回の禁煙タクシー訴訟の、判決文の論旨についてお伝えします。


まず、原告側が求めていた請求(損害賠償請求)は全て棄却されました。

その理由として、裁判所は


1.原告が規制権限の根拠として主張した各法律・条文は、(受動喫煙防止の)規制権限の根拠とはならない。
2.国が(受動喫煙防止の)行政指導しなかったため損害が発生したという原告の主張は、行政指導とは相手方(タクシー事業者等)の任意の協力によってのみ実現されるという性格を考えると認められない。


をあげました。


その一方で、裁判所は


1.タクシー車内では分煙が不可能。
2.狭い密閉された車内で、乗客の吸ったたばこの副流煙を恒常的に吸わされる事による、健康への影響は看過できない。
3.タクシー事業者は、タクシー乗務員を受動喫煙の害から保護する義務を負っており、そのためには禁煙タクシーの導入・普及が望ましい。
4.タクシーは、他の公共交通機関の禁煙化に比べて著しく遅れている。
5.禁煙タクシーの普及は、競争が激しいタクシー業者の自主性に任せていたのでは、早急な改善は困難であるため、国による適切な対応が期待される。
6.タクシー利用者の一般的な乗車時間や利用頻度を考えると、全面禁煙化しても利用に支障を生ずるとは考えにくい。
7.禁煙タクシーの利用を望む利用者のことを考えると、タクシーの全面禁煙化が望ましい。


との判断をしました。


原告側は損害賠償は認められなかったものの、裁判所の判断から「実質勝訴」と判断し、控訴を見送る予定です。また、今回の判決が、職場で受動喫煙の害を受けている方達を救済する際の法的根拠となることを期待しています。


今回の判決は、たばこの害に対する世論の高まりに後押しされたとも考えられます。当裁判を支えていただいた方々をはじめ、過去から現在にかけて、禁煙・嫌煙運動を行っていただいた方々にも感謝をしております。


タクシーの全面禁煙化はようやくスタートしたに過ぎません。今後も「禁煙タクシー」にご注目ください。


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