頭痛の話 7 片頭痛の薬の頻度 | ある脳外科医のぼやき

ある脳外科医のぼやき

脳や脳外科にまつわる話や、内側から見た日本の医療の現状をぼやきます。独断と偏見に満ちているかもしれませんが、病院に通っている人、これから医療の世界に入る人、ここに書いてある知識が多少なりと参考になればと思います。
*旧題「ある脳外科医のダークなぼやき」

片頭痛の薬の内服頻度については、

現在日本ではおおむね、月10回を限度としています。

 

これは、月10回以上、片頭痛に対する専用の鎮痛剤を使用すると、

その薬が効かなくなってしまうことなどが理由です。

 

そのため、日本の病院やクリニックでは、これらの薬を1月に10回分以上処方できません。

この辺、多少地方によってルールの甘さが異なり、

14回までのところなども今もあるようですが、多くの都道府県では10回となってきているようです。

 

それ以上処方したとすると、10回分以上の処方分に関しては病院やクリニックの持ち出しとなります。

よって、10回分しか処方できないのですね。

 

月に10錠というのが片頭痛の鎮痛薬のルールなのです。

 

では、月に10回以上片頭痛の鎮痛薬を必要とする人はどうするか?

というと、

なんとか頭痛の頻度を減らすほかありません。

 

そこで片頭痛の頻度を軽減する別のタイプの薬を服用して、なんとか月の片頭痛回数を減らすようにするのです。

 

この目的で用いられる薬は、保険が適応となっているのは、

ミグシスという名前のカルシウムブロッカーです。

ただ、この薬あんまり効きません。頻度が下がったという人は少ないです。

毎日飲まなければいけないのですが、

僕の感覚では7割くらいの片頭痛患者さんに、「これ、あんまり効かないんでやめます」と言われます。

 

むしろこのミグシスよりも、抗てんかん薬の類であるデパケンや、

抗うつ薬や不安薬の類の方が片頭痛頻度軽減に役立ったりします。

 

神経系の興奮と片頭痛は何かしら関連があるんでしょうね。

 

さて、これで片頭痛関連の記事は終了します。

 

最近、書きたい病気や話ががなかなか見つからない状態が続いております。

そこで、実際に僕が出会った印象的ケースを参考に、

脳の病気では現実にこういうことが起きる、ということをこれからは書いていきたいと思います。

 

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